S.T.Cの制作探求クラブ

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【感想分析】アニメ『活撃 刀剣乱舞』 第11話を視る!

物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を「作り手の視点」の感想を読むことで、作り手としての視点を鍛えるシリーズ。
今回は、アニメ『活撃 刀剣乱舞』の第11話「鉄の掟」の感想分析をします。

ちなみにゲームはやっていないが、花丸はみてます。
※ネタバレあり

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11話「鉄の掟」あらすじ

堀川国広が第二部隊から姿を消した。
歴史上よりも早く薩摩藩邸から出立した坂本龍馬を追うため、第二部隊は龍馬の護衛と堀川の捜索とで二手に分かれて行動することに。
和泉守と陸奥守が向かったのは、歴史のズレと思われる火災に見舞われた薩摩藩邸。
決意の表情を宿し現れた堀川に、和泉守がとった行動は…。

感想

さて、今回は「堀川国広の闇落ち回」。

今回も事件自体は、地味に進みます。国広を探し、国広の想いを知るという展開。
全体は、セリフや感情中心の回となっていますね。

単純な闇落ちだと、時間遡行軍の仲間になって、闇の力を手にいれた「闇国広」となりバトルという流れかな。
黒い闇が国広が多い、ちょっと性格も変わっちゃって。「僕」じゃなく「俺」とか。
しかし、そこは刀剣乱舞。そんな単純な流れではありませんでした。

国広がどんな想いでいるかを丁寧に語っていますね。
単純な感情爆発ではなく、そこには深い理由が。
自分のためではなく、和泉守兼定のためという。
なんて子なの…ファンの人は2人の愛が眩しすぎて感動のあまり涙するところなのだろうか。さすが、ヒロイン国広です(笑)
とにかく、よい感情のやり取りでした。

しかし、国広は兼定を土方歳三のようにみてるようですね。
土方歳三のような道を歩んでほしくないという。もし、土方歳三のような考えで、このまま第二部隊の隊長として同じような道を歩んだら、いずれ同じような死をむかえることになるんじゃないかと超心配なのかも。土方歳三の考え方がどうのこうのというより、ただ不安、ただ怖い。くっ、愛…、そこには愛が(笑)

ちなみに、兼定と国広が対峙している時の「僕を折るの?」というセリフ。
やっぱり、刀剣男士ですね。普通でしたら「僕を殺すの?」ですけど、しっかりと「僕を折るの?」ですから。
世界観をしっかり守りつつのセリフで、ちょっとニヤリでした。

ラストは、兼定が剣を振り下ろし終わり。ヒキと。ガッツリと引いてくれますね。
地味な回ですけど、しっかりとした回でした。

分析

それでは、技術的なポイントを視ていきます。

任務確認

任務確認は、毎回のごとくに定番です。
集合して、今後の方針を決めます。

任務確認は「物語の方向性」を説明する役割がありますね。
また、お約束だと安心感もあり。

陸奥守吉行と坂本龍馬

前回に語りましたけど、9話で陸奥守吉行と坂本龍馬の話は終わっているので、その後に2人が会うとシラケてしまう。会うのはいけない。
もちろん、会わないで終わりとなります。

そして、「締め」としての別れのシーンもきちんとある。
じゃあの、龍馬。またオマンの声が聞けて嬉しかったぜよ」とつぶやきますね。

自分のためじゃない

国広が闇落ちしたのは、自分のためにやっているわけじゃない。兼定のために。
そこが深みのある話になっていますね。そして、2人の関係性の強さが表現されています。

もし、自分のためでもお話として成立しますが、浅い話に感じられる。
昔の物語ではそういうのはありますが、今はあまりないかな。

トラウマ

和泉守兼定は土方歳三の最後にたちあっていないという心残り。
ある意味、トラウマ(または弱点)。

トラウマがあるから、お話に深みがでていますね。
堀川国広は最後をしっていて、自分は知らない。そんな、国広に言われると…

もし、国広と同じように土方歳三の最後にたちあったとなると、お話が単純に。ただの意見の相違という感じになるかも。
トラウマって大事ですね。

火事

今回は、薩摩藩邸が燃える。
定番の火事ですね。活撃はよく燃える(笑)

しかし、ちょっと火事使いすぎじゃないかな?
何度も使いすぎてワンパターンになりつつある感じです。
なので、今回のような大きなシーンの火事のインパクトがちょっと弱くなっている。

細かいシーンでも火事が何度かあったけど、減らすなり別の方法をとるなり、なんとかならなかったのかな?

バトル

もちろん、バトルもします。
物語は、話し合いの「静」だけだとつまらなくなるので、「動」が必要。バトル、アクションが必要。
ほんのちょっとだけの動シーンですけど、メリハリがでてます。

それでも「静」シーンが多めですけどね。

1人しか守れない

和泉守兼定、火事の薩摩藩邸にやってきて国広と出会う。
そして、国広はいう。「僕にはこの娘を助けるので精一杯だった…」と。

このセリフは比喩ですね。
歴史を守っているようで、無関係な人は死んで守ることはできていない。僕らが頑張って守れるのは、ほんのわずかな人だけ。全員は助けられない。
だから、大切な人を、土方歳三を守るべきじゃないか。といったことを強く感じさせる。

もし、誰も助けてない状態で、ただ国広が兼定の前に現れただけだと、この後の説得シーンの印象も違ってきますね。

結論はまだ出ない

前回、和泉守兼定は決意し、心を決めた。

しかし、国広の行動によって心は揺らぐ。
いったん決めたものが否定されることで、さらに深いテーマの議論となります。
その議論が深まり、兼定は深い答えを出すことになるでしょう。

このように、いったん結論だしつつ否定され、そして最終結論という流れだと、最終結論の印象が強くなる。いきなり結論!というより、葛藤しながら決めたという流れがみえ、強くなる。

時限爆弾

ラスト、和泉守兼定が堀川国広を斬ろうとするところで、陸奥守吉行がくる。
陸奥守がくることで緊張感が増してます。

緊張感というか業界用語でいうと「時限爆弾」というもの。
もうすぐ爆発するという状況になります。チンタラしてられなくなり、すぐに決断・行動しないといけない緊迫した状況を生み出しています。

国広と兼定の2人だけじゃあ、そうまで雰囲気はでません。
横から何かがやってきて、オチへのシーンへ向かいます。

他キャラクターの出番

蜻蛉切、薬研藤四郎、鶴丸国永は出番は少なかったですね。
まあ、しょうがないのだけど…

それでも、全員集まったシーンでは、オレたちに任せておけ!といった小さい活躍シーンがありました。ここで、もし陸奥守吉行が兼定の意見に一番に反対したら、台無しでしたけどね。まったく、何も活躍しないで終わることになってました。
小さいとこですけど表現してます。

おわり

次回は、最終回なのか?それとも、13話があるのかな?

最近は、セリフ中心のシーンが多かったので、このへんでガツンと強い事件とアクションがないと物足りない感じで終わりそう。
ド派手なクライマックスシーンで終えることできるかな。

それでは、国広くんが折られることが無いことを祈りながら、また次回。

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出典:Nitroplus・DMM GAMES/「活撃 刀剣乱舞」制作委員会(BS11 2017年9月10日放送)第11話