S.T.Cの制作探求クラブ

創作の探求ブログ。主に「絵を描く」「物語を作る」「漫画を描く」ことについて研究してわかった役立つ情報を発信

【分析】アニメ『つうかあ』1話 敵の人物紹介

物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を1つのテーマで分析した内容を読むことで、分析力が鍛えられるシリーズ。

今回は、アニメ『つうかあ』をとりあげます。
テーマは「敵の人物紹介」についてのお話。
※ネタバレあり

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『つうかあ』あらすじ

今日はレーシングニーラー女子高生部門のエキシビションレースが開催される日!
全国から集まった「ニーラーレース」の淑女達が、闘志の炎を燃やしている。
今季のドライバーとパッセンジャーをみなさんに知っていただく、お披露目レース。
デモンストレーション走行で無理な競り合いや追い越しはしませんが、それは本戦でご期待ください。
今季優勝を狙って戦う女子レーサーたちが、今!駆はしりだす!

アニメ『つうかあ』公式サイトより引用

1話の感想

SILVER LINK.の10周年記念オリジナルアニメ。

たぶん、今までなかった2人乗りの「サイドカーレースもの」。
女子校生がバイク乗ったり、自転車のったりと、アニメ業界はいろんなスキマを狙ってますね。

全体の印象としては悪いわけじゃないけど、1話にしてはインパクトがあまりなかったです。
まあ、「サイドカーレースもの」という点ではインパクトはありましたけど、それだけかな。
ラストは、一気に抜いていくというアクションだったけど、盛り上がりに欠けましたし。

それに主人公の宮田ゆり・目黒めぐみの2人ですけど、あまり個性がみえないのが気になりました。
「2人は似てる」という流れで話は進みましたけど、その通りに2人の違いがあまり表現されなかった。性格も似てるし。今後違いを表現できるのかな?

そして、たくさんの女子校生の敵が登場と。
いろんな可愛らしい個性的なキャラクターがたくさんですね。作画も綺麗で、しぐさもしっかりしてます。
彼女たちが今後どう主人公とからみ、盛り上がっていくかが見どころですね。

ちょっと気になる1話でしたので、今後少し心配な作品です。
やっぱり、オリジナルアニメって難しいのかな。

分析

そして、今回のテーマの「敵の人物紹介」です。

エキシビションレースが開催され、たくさんの「敵(ライバル)」の女子校生(6チーム12人)が1話で全員紹介されました。
ストーリーの冒頭で、いきなりアナウンスによる紹介シーンがもうけられ、チームごとにキャラクター自己紹介を一気に展開。

しかし今後、敵となって戦っていく少女達だと思いますが、「いきなり敵の全員を、1話で紹介するのはどうなのかな?」と思いました。

そのせいで、敵のキャラクターが安っぽくなった印象です。
この後に、各自と一人一人と戦っても、いまいち盛り上がりに欠けそうです。

通常のバトルものだと、知らない敵が現れ、倒し、次の新たな敵が現れ「オマエは誰だ!」と繰り返しになります。
その新たな敵を知らないから、「知らない」という謎が生まれ、ストーリーに勢いついていく。
でも、いきなり全員紹介だと、「知ってる」となり、いまいち謎による勢いが出ないので、損してます。
それに、今回は女子校生のキャラクターを前面に押す作品だと思いますので、途中で新キャラ登場という「驚き」が特に欲しい。新たに登場するキャラって、印象違いますからね。

さらに、一人一人をアナウンスという「説明セリフ」で紹介するのも弱いです。
このような人物紹介をすると、キャラクターが安っぽくなります。キャラクターというのはアクションによって説明される方が強く表現されるのですが、それができてません。また、大人数なので、説明が入ってこないというデメリットも。
まあ、レースもので、レース前のレーサー紹介という流れ上、そうならざるを得なかったといえば仕方ないのかもしれないですが、どうも弱くなってしまいます。

ついでにいうと、レース中も敵の各キャラクターを少しだけ表現してましたが、その中途半端な表現がまた安くしてる感じが…

とまあ、普通に考えると、ちょっといただけない人物紹介の仕方です。
もし、漫画や小説の始まりがこのようですと、速攻でボツをくらいそう。

しかし、今後のストーリー展開によってはわかりません。
普通に敵キャラクターと一人一人と順に戦うような流れではなく、変わったストーリー展開も考えられますし。オリジナルアニメなので、やんちゃな展開がまってるかもしれないですし。
1話の敵たちと仲間になって、グループ戦みたいな勝負展開になって、国同士で戦うみたいな流れも考えられます。
その場合ですと、今回の人物紹介でも一応OKといえます。

いつ、どこで、どのように人物を紹介するかは、ストーリーに大きく影響するので、けっこう大事ですね。