S.T.Cの制作探求クラブ

創作の探求ブログ。主に「絵を描く」「物語を作る」「漫画を描く」ことについて研究してわかった役立つ情報を発信

【分析】アニメ『ポプテピピック』1話 繰り返し

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を1つのテーマで分析した内容を読むことで、分析力が鍛えられるシリーズ。

今回は、アニメ『ポプテピピック』1話「出会い」をとりあげます。
テーマは「繰り返し」についてのお話。
※ネタバレあり

ポプテピピック vol.1(Blu-ray)

アニメ公式サイトはこちら

感想

さて、始まる前から何かと話題のポプテピピック。

漫画はみたことはないけど、たまにどこかで1コマとかの漫画が貼られていて見かけてはいた。なかなかファンキーそうな漫画で好みのテイスト。なので、気にはなっていたのでアニメ化は少し期待していた。何か凄いことを起こしてくれると。

そして、1話をみたのだけど、「えっ、つまんねぇ!」という感想。

これはちょっと笑えない感じだったし、作品の面白さを感じれなかった。
いい意味で酷い作品ならいいけど、悪い意味で酷い作品という印象。

原因としては、まず始めの作品とは違うアニメ『星色ガールドロップ』が流れて、実は違いますよ的なネタ。これってどこかで見たアイデアだったから、あんまり新鮮味がなかった(どこで見たかな?)。今さらこの手か…とちょっとガッカリ。ポプテピピックならもっと独自のアイデアだせたんじゃないかと思いました。

その後の展開は、まあ良かったと思います。
所々は多少笑えつつ、まったくの意味不明でしたが(笑)これぐらいのサイケ感はファンキーでいいです。

でも、今後もずっとこのテイストが続くならつらい。1話だけなら許せる範囲だけど、2話以降もこんな感じだと不味いな。最終回まで見続けれる人いなくなりそうだし、円盤も売れなそう…

そして、Aパートで終わればよかったのですが、最悪なBパートの始まり。
Aパートとほぼ同じ繰り返しとなります。

これは酷い…

分析

さて、今回のテーマ「繰り返し」。

Bパートは、Aパートのほぼ繰り返し。声優を変えるというネタでしたけど、これはつまらなかったです。あまりにつまらなかったので、なんだか眠くなってきました。もう、あまりに眠いので他のことをしながら流し目でアニメが終わるのを待っていた感じです。

繰り返しは、やってほしくなかったですね。
アニメで繰り返しをやるのは鬼門。繰り返しをしたアニメはよく失敗します。

有名なのが、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱 2期』の何度も同じストーリーを繰り返した演出ですか。視聴者を無視したトラウマレベルの演出で、死亡した人が多数でました。もちろん、そのせいもありアニメは失敗。

最近でいうと、アニメ『BanG Dream!(バンドリ)』。第3話で、主人公がキラキラ星をループして歌うという演出で、やられてしまった視聴者が多数です。それをキッカケにいまいちな評価な作品となってしまいました(原因は他にもありますけど)。

ポプテピピックの繰り返しは、そのへんの繰り返し事件を思い出します。
なんだか似た悪い印象を受けます。

タイムスリップものも繰り返しといえば繰り返しですが、あちらはちゃんと変化があって見やすいものになっているから問題はないのですが。ポプテピピックも繰り返すなら、Bパートはもっとアチコチが変わっていればいいのですが、微妙な変化だけで終わってますし。

繰り返しは「奇抜な表現」を生み出しますが、映像のアニメでやるのはご法度。
やはり視聴者のことを考えた作品にならなくなりますからね。アニメはアート作品じゃなくて、大衆娯楽作品ですから。考えてみると、ちょっとアートよりになってるのか。

そういえば、アート作品で2時間ぐらい青い画面しか映らない作品があったな…
番組の企画で、井筒監督が見せられていたけど。もちろん、途中から寝てましたけどね(笑)

それにしても、始めの違うアニメアイデアと、繰り返しのアイデアですが、ちょっと安易すぎるのかな。もっと、ファンキーなアイデアみたかったな。もちろん、映像として見やすい形で。

うーむ…こういう作品って、妙に制作側が盛り上がっちゃって、視聴者とズレることがありますからね。変に盛り上がってないといいけど。

おわり

こんな感じで、私の中ではイマイチな感じでした。

2話以降どうするのかな。1話はテイストの関係上ヤンチャしてもまだ許せますが、2話以降の方向性によっては作品として大きな失敗になると思います。最悪、ぜんぜん円盤売れなくなるかも。

まあ、漫画には関係ねーか。むしろ、ネタになって美味しいか(笑)

出典:大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

(ポプテピピックの関連記事)