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【感想分析】アニメ『刀剣乱舞 花丸』 第1話を視る!

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物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を「創り手の視点」の感想を読むことで、創り手としての視点を鍛えるシリーズ。
今回は、アニメ『刀剣乱舞 花丸』の第1話「(睦月)ちょーしにのんな」の感想分析をします。
※ネタバレあり

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基本的に「女性向き」の内容ですが、「女性向き」と「男性向け」がどう違うのかというところに焦点をあててみます。
ちなみにゲームはやっておらず、初めて刀剣乱舞にふれる。あと歴史にもうとい。

アニメ公式サイトはこちら

『刀剣乱舞 花丸』のあらすじ

17振りめの刀剣男士として“とある本丸”に顕現した『大和守安定』。本丸に来て初めての朝を迎え、元の主が同じ新撰組の沖田総司である、『加州清光』とともに雪景色に染まった本丸を散歩する。雪合戦など本丸での日常を楽しむ刀剣男士たちに、時の政府から連絡が入り…

刀剣乱舞 花丸公式サイトより引用

1話の構成

  1. とある本丸に住む登場人物の紹介
  2. 出動命令、準備
  3. 池田屋にてバトル
  4. バトルを終えて

感想分析

OP

お話の中心の大和守安定加州清光の2人をキーに、各人をとことんアピールしてる感じ。

安定と清光の2人のシンクロダンスが目を引く。
シンクロで2人の仲の良さアピールかな。

自給自足的な絵が多い。
野菜とか、薪割りとか、食事とか。
自給自足感を出して、田舎的な感じをだし、「日常のほのぼの感」を出してるのかも。
そういう作品ですよと。

バトルアクションのカットは、ラスト少々。
アクション時間が少ないので、この作品が「そんなバトルバトルしませんよー日常まんさいですよー」という印象を与えている。
男性向けのバトルモノだと、バトルバトルのカットの時間が多めだろうな。

前置きの告知

このアニメは、とある本丸のとある刀剣男士たちによる花丸な日々の物語ですと告知している。
花丸な日々とは何?その答えは、見ればわかるのかな?

(Aパート)池田屋事件

新撰組が池田屋にのりこむシーン。

アングルがさだまらず、グワングワンという感じで動きまくる。
通常の人の視線より、だいぶ下の視線のアングルが不思議な感じをみせている。
これがただの夢か、本当に思い出なのか、曖昧さが出てる。

そして顔をみせると生々しいキャラクターになるので、隠すと。
違う世界の話なので、ちゃんと絵のテイストを変え違う雰囲気に。

今後の伏線となるシーン。
しかし私は歴史不勉強で、池田屋事件がよくわかっていない。

大和守安定と加州清光の初登場

夢オチで、大和守安定が起きるシーン。

ここで「」が提供される。
なぜ自分が池田屋にいってないのに、そんなことを思い出すのか?
この謎がストーリーに展開を生み出すのだろう。またストーリーを強くしてる。

で、もちろん中心となる2人なので、最初に登場となる。
2人の仲はこの段階でハッキリわからないけど、清光のそのへん散歩しようよで散歩するぐらいの仲の良さがわかる。

清光勝手に歴史変えないでよね
なんか話のキーとなるセリフのようかな。
この作品の「歴史改変」のテーマを軽く表してるかも。

そういえば、前置きの告知でも下に小さくこの作品は創作であり、史実等とは異なる場合がございます。という文字が入っているけど、それも「歴史改変」ともいえるかな。

この後にも「歴史改変」について繰り返しで強調し、テーマをわかりやすくしている。

大人数の人物紹介

雪合戦を通して、各人物を紹介していく。

大人数の人物紹介は工夫が必要。
単純に紹介してもつまらないし。
雪合戦という形で、各登場人物を、性格を、関係性を、また施設内などを紹介している。

料理している燭台切光忠
味見をする口元が色っぽい!
フーする時に、微妙に髪とか揺れているし。細かい演出。

蜂須賀虎徹が輝きすぎ!
最近みた『聖闘士星矢 黄金魂 -soul of gold-』とかぶる。
もしや転生した黄金聖闘士か!

しかし雪の季節が始まりか。
こういう作品だと、なんか雪って新鮮な感じがするね。
雪を出すとなると、狙いはアレになるかな。
でも作画的に考えると、雪って背景描くのが楽になるよね。
あれ?そういえば雪でも畑あったな…コレはいったい…まあ考えないほうがいいか…

説教

雪合戦ではしゃぎすぎて、説教されるシーン。

鯰尾藤四郎正月ダラダラしてたから運動不足だからってってセリフ。
男性より、女性のほうがピンとくるセリフ。
正月太りの恐ろしさをしっている女性が。

昔の主を軽く説明しつつ、このお話の設定をへし切長谷部が語る。
説教を通して自然に設定を説明するという工夫がなされている。
雪合戦の人物紹介と合わせた形で、上手い。

まあでも、設定聞いてもなんだかよくわらかないけどね(笑)
歴史修正主義者」とか言われても、ポカーンだけど。

歴史を変えてはいけない

それぞれ歴史を変えることについて語る。

お話のキーについて、さらに強調。
また、ただ説明するのでなく、自給自足?シーンをからませての説明。
OPも自給自足感あふれる感じだったけど、実際におこなっていることを行動でしめしてる。

(Bパート)主との会話

主システムか…
そういえば『艦これ』と同じDMM.comのゲームだったか。
けっこうゲーム構成は似てるようだし。
この作品はアニメ『艦これ』と、どう違う表現となるかな。

池田屋について話し合う

たまたま主との話を耳にして、池田屋について話し合うシーン。

池田屋がどんなものなの説明。
池田屋をウワサして、池田屋のヤバさについて表現しているウワサ技。
ウワサでキャラクターが立てる技があり、それの応用。
緊張感が高まる

しかし、池田屋のどこらへんがヤバいのだろう…

出動する人物の読み上げ

へし切長谷部が、出動する人物を読み上げるシーン。

にっかり青江好きだね~主も
どういう意味!?

長谷部が、入浴している石切丸に伝えるところ。
石切丸が話を聞き、立ち上がろうとして、長谷部がすぐじゃなくていいと止める。
普通だったら立ち上がる瞬間に次の画面へいったりするのだが、長谷部の静止で止めるところがイキな感じ。
じらし!

長谷部の「俺はもちろん選ばれているよねードキドキ」。
リアルで考えると、それパッと見でわかるでしょとツッコミたいところだが、彼のキャラクター、「主を愛している」ことを表す演出。
ただ読み上げるだけで終わるだけでは、彼のキャラクターがなにも伝わらなく終わる。
どんなところでもキャラクターを!特に1話は!

しかし、大和守安定が初陣で初隊長か…それはいいのか?
どういう意味での隊長なのかよくわからないな…

大和守安定と加州清光の準備

加州清光のネイルをしているシーン。
なんてオシャレなんだ。
男性向けなら、絶対ネイルしているところなんて表現しないな。

歴史を変えることにカマをかける清光。
うまく返事できず、なんか納得できない安定。そこでカットし次のシーンへ。
テーマである「歴史改変」について葛藤している感じが出ている。
「そうだね。そんなこと考えちゃいけなかったね」とか下手にいったら、葛藤感が弱かっただろう。

しかし清光は、けっこう淡々とした感じ。
いわくありそげな池田屋なのにそれほど感情がみえず。
そこが謎めいた感じになるな。

出発!

へし切長谷部隊長の仕事は、全員折れずに無事帰還させることだ
ビシっとカッコいいこと言った。
さっきまでフザケた感じだった分、このセリフがピシッと決まった。
さらに長谷部の印象もピシッと決まった。
緊張と緩和
もし、出陣する者の読み上げでクールだったら、セリフのインパクトは弱くなってただろうな。

しかし、お守りか。
ゲーム的には、何かスペシャルアイテムだったりするのかな?

で、なんか変な機械でワープするのか。
アタフタしてる安定に、清光のいいよ。俺がやってあげる
なんとも気配り上手な女房。
まあ、逆に初陣で複雑そうな機械をすんなり操作できたら、リアリティがやや弱いしね。
また初陣で戸惑っている感じが出るし、まだいろんな意味で弱い安定という感じも出てる。
たいしたシーンでもないところでも、キャラクターを表現してる。

バトル!

作戦を語る安定。
1人で2階へ行くなんて無謀じゃないかな?
しかしダレも止めない…

バトルが開始される。
バトルのアクションは良い動きしてる。
でも、だいぶ省略しているので、盛り上がりにかけるかな。
アクション時間も短いし。
ガッツリ男子には、ちょっと物足りないアクション。

今剣にお守りを渡す安定。
やっぱり回復アイテムとか?
ゲームやってない人にはわからないか。

清光が最後に敵と向き合い、障子に血がビショ!となるカット。
最初の池田屋のバトルシーンの前フリとオチとなる。
1回目とあわせて「いったいどうなったのか?感」が、緊張感が強く出る。

バトルを終えて

安定の治療シーンへ。

あれ?続けて2階へ行かなかったの?
まあ、傷をおったので帰ってきたということなのかな。
結局敵はどうなったのか?よくわからないところ。

手入れ?満室?
お風呂で傷を治すシステムだっけ?『艦これ』はそうだったような。
入浴シーンというと、OPのラストそのカットがあり、今回は石切丸の入浴シーンがあったか。
男性向けだと、一気にみんなが入浴しているシーンをみせがちだけど、女性向けだと品よくみせる形なのかな。今後どう表現するのか。

清光が安定の髪を整える。
清光前髪ガタガタじゃあ、可愛くないでしょ
なんてオシャレさんだ。というか可愛く思ってるんだ。

雪合戦オチ

長谷部が雪玉を顔に受ける。
で、キレてギャグっぽくオチへ。
雪合戦ネタで、サンドイッチでシメてる。

ラスト

安定の決意。
安定今度こそは池田屋で殲滅する
今後の展開の彼のとなる。
彼がそれを実行できるかどうか?憧れる沖田総司に近づけるか?

で、清光にちょーしにのんなと言われ、鏡に写った自分の顔をみて照れると。
ここは彼に言われて照れたのか、自分につけられた可愛いヘアピンに照れたのか。
両方?
ちょーしにのっているから戒めの意味(イタズラ)で可愛いヘアピンつけられ、それに気づき照れたという感じかな。あとは「よく出来ました」という意味も。

ちなみに、花のヘアピンはタイトルの「花丸」のアヤにもなっていてよい。
作品自体も印象づけられている。

前置きの告知で「花丸な日々」とあったが、「よく出来ました」といった日常なのかな?
それはまだわからない。

ED

和の「ぽん」とか「よー」とか「ほい」とかテイストの音楽か。
好きだけどね。

リアルな刀剣の3DCGが動く。
たしかにアニメみてると刀剣の擬人化だったこと忘れるしね。
回が進むごとにそうなるだろう。
そこでリアル刀剣を出すことで、リアルとファンタジーの対比がうまれて締まる。

まとめ

全体的には、よかったと思います。
話の本筋やテイスト、テーマを明確にしてますし、中心となる安定や清光、また各登場人物などの表現もきちんとできてますし。
緊張と緩和、強調することは強調できてるし、焦点も明確。
また女性向けとして、細かい表現がされていますし。

男性として気になるのは、やはりバトルアクションですかね。
ラストのアクションが省略されていたり、短かったので、物足りなさを感じた。
女性向けですと、これぐらいのアクションでも十分なのかも。
まあ、ほのぼの日常系っぽいので、日常7割で、アクション3割くらいで進むのかな。

他、ファンタジー設定でよくわからない点がちょくちょくわからない点がありましたが、気にしないでおく方がいいんでしょうね。

個人的には「自給自足感」があるのがいいのかなと。
ただカッコいいアクションもいいですけど、地味に働く男子って素敵ですからね。

そんな感じで今後の期待が高まる作品なのではないでしょうか。
次回も感想分析するかも(時間があれば)。

出典:アニメ『刀剣乱舞-花丸-』製作委員会/アニメ『刀剣乱舞-花丸-』(BS11 2016年10月3日放送)第1話

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