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【感想分析】アニメ『刀剣乱舞 花丸』 第9話を視る!

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物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を「創り手の視点」の感想を読むことで、創り手としての視点を鍛えるシリーズ。
今回は、アニメ『刀剣乱舞 花丸』の第9話「(長月)その過去があるから」の感想分析をします。
※ネタバレあり

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基本的に「女性向き」の内容ですが、「女性向き」と「男性向け」がどう違うのかというところに焦点をあててみます。
ちなみにゲームはやっておらず、初めて刀剣乱舞にふれる。あと歴史にもうとい。

アニメ公式サイトはこちら

9話のあらすじ

鳴狐は『小狐丸』と三日月宗近に手料理をふるまい、楽しませている。それを見た獅子王は「老齢の扱いでは負けられない」と鶴丸国永と共に三日月宗近を楽しませる作戦を考える。 その頃、阿津賀志山へ出陣命令が出る。『岩融』と今剣が、源義経の因縁の地へ行くことに…。

刀剣乱舞 花丸公式サイトより引用

9話の構成

  1. 稽古、夢の話
  2. 三日月宗近と小狐丸を、鳴狐が稲荷寿司をもてなす
  3. 獅子王が鶴丸に相談し、超刀剣男士をめざす
  4. 超刀剣男士の準備
  5. 超刀剣男士のお披露目
  6. 出陣準備
  7. 阿津賀志山でバトル
  8. バトルを終えて

感想分析

(Aパート)稽古、夢の話

大和守安定今剣岩融との稽古中
新キャラの岩融が登場。今剣の兄弟です。
花丸安定の新キャラどんどん登場の流れです。止まりません。

今剣が飛んで、ボディプレス。気絶する安定。
今剣が飛ぶのも、前フリかな。

で、安定の夢の話。同じ夢みると。
僕も同じ夢を見ると今剣。
もちろん、今回の話の前フリです。
しかし、今剣の話がなかったら「同じ夢みる話題」はもう飽きちゃうね。
けっこう何度もやったし。特に進展ないし。

堀川国広みなさん。出陣の準備を
変化つけて、今回はいきなり出陣のお知らせ。

鳴狐の稲荷寿司クッキング

鳴狐が「稲荷寿司」を作っている。
4分間ミュージカルクッキングはないか…いや、もう終わった後か(笑)
あいかわらず料理の好きな花丸です。油揚げネタも引っ張ります。
ちなみに、狐はやっぱり喋ってないよね…腹話術だよね…

縁側でのおじいちゃん

縁側にて、茶柱がたっているお茶をみて。
三日月宗近うむ。今日もよい日だ
なぜか、髪がピクピクする。何これ?(笑)
しかし前回に合わせて、三日月の縁側なので繋がり生まれますね。
というか「縁側」舞台が好きだな。

髪をとかしている新キャラの小狐丸
主からクシを貰ったと。主は、いろんな人にプレゼントします。雑誌とか。

で、三日月はすっかりおじいちゃんです。
みんながおじいちゃんの世話をしてくれるようです(笑)
茶をついでくれたり、肩をもんでくれたり、寒くなったら虎を抱かせてくれたりと。
で、今日は誰が来るかな~と。

獅子王ハズレると辛い?獅子唐じゃねーよ、獅子王だよ!
ポカーンとする三日月と小狐丸。
三日月は、前回もある場面でこんな顔してましたね(笑)

三日月宗近今日は大きい刀が来たな
で、獅子王の小ネタ。あいかわらず小ネタへの持っていき方が自然でイイ。
しかし、ここまでの話の流れのテンポがいいですね。

鳴狐が稲荷寿司をもってくる。

三日月宗近どれ、ひとつ味見を
小狐丸あっ、一番大きなものを
花丸は単調なシーンも、ちゃんと小ネタはさみます(笑)

三日月が食べ辛い~!となって、鳴狐が食べ辛い~!
三日月の辛い仕草が細かいな。
また鳴狐の辛い画が、手で狐を作ってると。細かい。
ちなみに、これって三日月宗近が冗談でスゴイ辛いフリをして、それを組んで鳴狐が辛いフリをしたということかな。おじいちゃんに上手く合わせ、「おじいちゃんの扱いが上手い」ということか!
なんとも粋なやり取り。
元々わざと辛くしたということも考えれるけど、それはしないよね…
または、ロシアン稲荷寿司?
というか、稲荷寿司ってワサビ入れたりするんだ。知らなかった…

三日月宗近鳴狐は、年寄りの扱いがうまいの~
それを聞いて、獅子王が思い、去ると。

超刀剣男士になろう

部屋でGOODサングラスを、ルンルン気分であわせている鶴丸国永
しっかり以前のネタを使いまわし。

そこへ獅子王が、鶴丸に知恵をかりたいとやってくる。

獅子王予想しうる出来事だけじゃ、つまらない。必要なのは
獅子王・鶴丸驚きだ!
またまた「驚き」セリフ。今回で3連チャンかな。
しかし、このへんの仕草とか微妙に細かいですね。
「驚きだ!」の獅子王の手も、決めポーズだし。
以前も、獅子王は、無駄に手のポーズ決めていたな。手の美しい男士?

話ながらLOOKサングラスを持ってる鶴丸。
2人が話をしてる最中にも、堀川国広和泉守兼定大倶利伽羅のカットをチラリチラリと。
単調なシーンでも、工夫は忘れません。

で、獅子王が「超刀剣男士」となり驚かせることに。
また、何か言い出しました(笑)

鶴丸すぐに協力者を探してくるぞ
いつものように、嫌な予感しかしません(笑)

協力者

蜂須賀虎徹加州清光乱藤四郎の3人が協力者としてやってくる。
今までと違った、キャラクターバランスを使ってますね。
いつもは安定と清光セット、乱の粟田口セットという感じで登場してましたが、今回はバラバラで。
乱は、作法として200年前(現代)の言葉を教えることに。
雑誌というと、AWT48の時の雑誌かな~

さっそく取り掛かる。
蜂須賀が、みんなから戦衣装を借りる。
途中、なんか怨念めいた甲が出るけど、これは誰の…?

清光がネイルアートをしつつ、乱の200年前用語のレッスン
「ワンチャン」「鬼カワ」「カマチョ」「パリピ」「まじるんるんごきげん丸」
清光はあっさりとわかると。さすが流行に敏感です。

ネイルアートが完成!
三日月愛がこもってます。無駄にカッコいいです。

蜂須賀が、みんなから戦衣装を借りてくる。
中には関係ない次郎太刀のお酒も。
コッソリとネタを入れます。

蜂須賀のコーディネート説明。
縁側にいるなんかよくわからないチビキャラが流れる。
えっ、何これ?ゲームのネタ?

で、コーディネートの完成です。
鶴丸あっと驚かせるには、演技力もないとな
前フリです。

鶴丸よし、いくぞ!
の時に、縁側にいる浦島虎徹のカットが。
浦島虎徹って、蜂須賀虎徹の兄弟だよね。
今回は、何組かの兄弟アピール回でもあるのかな。

超刀剣男士の登場!

棒読み」演技なみんな。
前回の「お化け」話でも、棒読みありましたね。
花丸は、ネタを繋げるのが好きです。
ちなみに鶴丸の「演技力もないとな」の前フリがなくてもいいですが、ないと少し変(へん)の度合いが高くなるかもしれませんね。ギャグも変の度合いが過ぎると、やり過ぎな感じになりますし。

鶴丸が三日月に名前を聞かれ、うろたえた所に乱がまじるんるんごきげん丸!と。
鶴丸、小狐丸とたしかに「丸」つながり。うまい丸アピールですね(笑)

登場する「まじるんるんごきげん丸」!

その時、奥の方に現れた山姥切国広が転ぶ。
意外性まるだしです。
獅子王ユーケー写し気にしない!といい、乱と清光が繰り返す。
今まで棒だった清光と乱の演技力が抜群です(笑)
ちなみに最初、何のことを言っているのかよくわからなかった。
山姥切に対して言っていて、「写し気にしない!」の略の「UK」だったのね(笑)

※前から山姥切が「うつし…」とかよく言うけど、気になって軽くネットで調べてみたら、「写し」という意味だったんだね。「現し世」のうつしのことかと思っていたけど違った。山姥切は「写し」の刀、本元の剣を模して作られた刀。それを気にしてると。

カマチョと近づく獅子王。
適当に言葉使っているようで、「かまってちょうだい」と本音いってるみたいで良いセリフのチョイスですね。

三日月これは驚いた。超刀剣男士になりたい願望が獅子唐にあったとは
獅子王獅子唐じゃねーよ。獅子王だよ!
獅子唐ネタで、正体をバラすのが粋です。
普通に「お前は獅子王だろう」なんていうと、普通すぎてつまらないし。

三日月獅子王の年寄りの扱いは、さすがだな
で、みんなで笑って、ちゃんちゃんと。

最後に山姥切が「ユーケー」といってお終い。
締めのオチと。

(Bパート)出陣前

Aパートに続き、山姥切が「ユーケー」とつぶやく。
気に入ってる。
Bパートで活躍する山姥切をAパートにからませて、AとBの繋がりを作ってますね。
ちなみに「ユーケー」は真面目なこの話でもからみます。

しかし、山姥切国広山伏国広は兄弟なのか…似てない。
まあ、お互い「白い布」はかぶってるか。

堀川国広が出陣の命を読む。
彼も兄弟なのか、国広兄弟か…やっぱり似てない…
というか、和泉守兼定とは兄弟というわけじゃないのか…

そして、前フリのとおり、今剣との関わりがある阿津賀志山に出陣することに。

へし切長谷部が、安定を呼び止める。
長谷部は、出陣前には真面目になります。
いつもフザケていても、ここではフザケません。
ちゃんとみんなのことを真剣に考えています。
長谷部カッコいい!

着替えて集合。
いつものように、みんな集まって時空ワープします。
毎回ワープシーンは、ちゃんとやるんだね。
まあ、緊張感を盛り上げ、また日常とバトルの切り替えとしては、わかりやすいシーンなのかな。
盛り上げの音楽も鳴るし。

阿津賀志山にてバトル!

阿津賀志山へ到着。
そして、相手の奇襲

今剣がダメージくらいます。
今剣がいつもと様子が違う演出となります。
さらに、安定のわかりやすい説明。
こういう心情の表すシーンは大事ですね。

戦闘に対して、みんな「戦闘開始のセリフ」を発します。
これゲームのセリフなのかな?多分そうだよね。

そんな中、今剣が義経公の無念をはらそうと考えています。
今剣歴史を変えては、なぜいけないの!
岩融悲しいことがあっても、その次に我らがいるからだ!
葛藤します。問います。

そして、今剣の気持ちを考える安定。
安定でも、今は違う!どんな悲しい過去でも、その過去があるから今の自分があるんだ!
その葛藤に対して安定は、答えを持っています。
今までの回をかさね、いつの間にか成長していたようですね。

今剣のピンチ!
山姥切が庇う。
山姥切過去の記憶にとらわれて倒せる相手ではない。共に戦え、今剣
ここで山姥切が庇うのが大事ですよね。
「写し」ということにとらわれている山姥切が。

ピンチでも楽しそうな山伏。
山伏国広なぜなら拙僧!
みんな全てを笑い飛ばせるほど強くなりたく!
花丸は、みんな一緒のセリフ好きだな(笑)
ここは大事なセリフですね。
あと、もし山伏だけが言っていたら、山伏が強調され、いまいちな話になります。
ある意味、みんなが望んでいる強さでもあるんでしょうね。

で、みんなの活躍シーン。
斬る時の決めセリフは、やっぱりゲームセリフなのかな。
戦闘開始セリフと合わせて、「始まり」と「終わり」でスッキリ決まりますね。

山姥切俺を写しと侮ったことを後悔させてやる。死をもってな!
布がとれ、金髪が!キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
ついでに、山伏国広も必殺技。
ちなみに、「必殺技の演出」ですが、この話のメインの「今剣」は必殺技の演出がないのがポイント。
もし必殺技の演出をやると、今剣の感情が安っぽく視聴者にうつってしまうでしょうね。
必殺技の演出は派手なので、今剣の気持ちがバシッと切り替わりました!と表現され、ご都合的に感じれるようになってしまう。気持ちは、そんなに簡単に切り替わるものじゃないですから。

で、バトルに勝利。
終わりは、攻めいる軍勢を眺めます。
そして今剣でシメます…

バトルを終えて

みんな山姥切をおだてる
で、安定が山姥切の真似をする。恥ずかしいです。イジりまくりです。
照れて、プシュ~で、キレる山姥切。
なんだかんだ今回は、サブ主人公でしたか。

そこへ、まじるんるんごきげん丸が通る。
驚くみんな。
三日月彼は超刀剣男士。名をまじるんるんごきげん丸
チョキで、こんこん(キツネ?)。獅子王も。
オチました。花丸オチです。
ちなみに、ここでも「」をアピールしてますね。
やっぱり獅子王は、手アピールキャラクターなのかな?

まとめ

今回は、Aパートのギャグが「ゆるめ」の回でしたね。
というか、直近の回のギャグが激しかったせいで、そう感じてしまうんですかね。
「青い鳥」とか「うどん」とか(笑)
さすがに続けて、強いギャグは無理か。
まあ、そもそもギャグアニメではないですし(笑)

バランスとして考えると、Bパートが「歴史を変えるかどうか」という作品に大きくかかってくる緊張の話なので、ややギャグはゆるめの話を置いたともいえますか。
強いギャグの後だと、バランスが悪いですからね。

歴史を変えるかどうか」ですが、普通のストーリー系の物語だと「安定が歴史を変えてしまう方向にいったんは行ってしまう」という流れになりそうですが、そうはなりませんでしたね。
安定の独白で、自分はそういうことをしないことを宣言してました。
変えてしまう方向にいくと、ドラマとしては強くなるのですが、花丸としてはそこまで強くはしたくなかったのでしょう。
今までの花丸のお話は、「強く緊張のあるドラマ」を描くことをあえて避けているところがあります。
そこをさけ、「プチ緊張のあるドラマ」に。そういうテイストで進めてます。
なのでクライマックスも、それほど強く安定のドラマを描くことは無さそうですね。
ということで、残りの回もふわふわな感じで花丸の日常が描かれるのでしょう(笑)

ちなみに毎回、AパートとBパートの話にこっそりと繋がりが表現されていますが、今回はなんでしょうかね?
わからない(笑)1回みて、すぐわかるわけでもないですから。
しかも疲れて頭働かない…年末で仕事忙しいし…仕事のない世界だったらな~
うーん…うーん…うーん…ハッ、思いついた!

まあAパートでは、「超刀剣男士を作ろう!」と奮闘しました。
超刀剣男士いう「ありえないもの」を。三日月宗近のために。誰かのために。
で、Bパートで、歴史を変えるというのは、「ありえない歴史を作る」ということになります。
Aパートのありえないものは、みんなの笑いになって終わりました。
Bパートのありえないものは、もし本当に起こったら笑えませんね。
で、ラストは笑い飛ばせるほど強くなりたい!と。
そういうことです。
というか、前回の「幻」と同じテーマといえますね(詳しくは、8話のまとめ参照)。
あいかわらずオシャレに決めてますね。うん、うん。

あと、細かいとこで、金髪の獅子王と、金髪の山姥切をわざとAとBで使ったんですかね。
偶然か、はたまた狙いどおりか…

次回のあらすじも、あいかわらず真面目なのか、ギャグなのかよくわからなさそうですね(笑)
「驚き」の花丸な日常を期待して。
それでは、また。

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