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【感想分析】アニメ『刀剣乱舞 花丸』 第10話を視る!

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物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を「創り手の視点」の感想を読むことで、創り手としての視点を鍛えるシリーズ。
今回は、アニメ『刀剣乱舞 花丸』の第10話「(神無月)本当に大事な思い出」の感想分析をします。
※ネタバレあり

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基本的に「女性向き」の内容ですが、「女性向き」と「男性向け」がどう違うのかというところに焦点をあててみます。
ちなみにゲームはやっておらず、初めて刀剣乱舞にふれる。あと歴史にもうとい。

アニメ公式サイトはこちら

10話のあらすじ

愛染国俊と『蛍丸』は、やる気なく振る舞う『明石国行』が本丸でうまくやっていけるか不安で仕方がない。そんな中、本丸で妙なことが連続して起こり、明石国行に疑いの目が向けられてしまう…。 一方、小狐丸たちは江戸へ出陣する。雨の降る合戦場で、狐の嫁入りに遭遇する。

刀剣乱舞 花丸公式サイトより引用

10話の構成

  1. 明石国行が顕現
  2. いろいろ事件が起きる本丸
  3. 疑われる明石国行
  4. 犯人は…
  5. 焼き芋パーティー中に、出陣命令
  6. バトル
  7. 雨宿り
  8. オチ

感想分析

(Aパート)明石国行が顕現

顕現した明石国行が、主と話をしている。
ちなみに、始めによくやる安定のシーンは無しと。
まあ、安定ラストが近づいてますから、そういう細かいのは無しですかね。

愛染国俊蛍丸が部屋で、国行にちゃんとしてくれと相談。
無理無理と、まったくやる気のない国行。

部屋でチラリとうつる掛け軸…あれ?なんかサッカーしてる。
キャプテン翼』みたいな絵が…また昭和が…

愛染国俊ここでの生活は思いやりが大事だから
で、家事やってお手伝いしようと説得する。
国広自分、食べる専門が理想なんやけどな
ダメ人間です。前フリです。

国行が話の途中で、厠(かわや)へ。
愛染国俊出だしをしくじったら、もう挨拶なんて行かんでもええ、とか言い出しそうだからな
どんだけのダメ人間なのでしょう。
ある意味、とある本丸の主といい勝負?

じょじょに奇妙な事件

戻ってこない国行を探しにいこうとした時、長谷部の叫びが!

へし切長谷部大和守安定カボチャ畑へ。
カボチャ畑が荒らされている。
カボチャ多いな~

そして、加州清光五虎退の元へ。
焼き芋をしようと落ち葉を準備してたら、無くなってました。

作画チェック!
五虎退は、可愛らしく両手で芋をもっています。
清光は、男らしく片手が芋をもっています。横かるく斜め向きがカッコいいです。
キャラクターが出てますね。
五虎退が、喋る時に体が少し動くので、それに合わせ芋が動くのが細かい。
普通だったら、手抜きで動きなくてもいいんだけどね。
ちなみに、後ろの背景には「青い鳥事件」の池ですかね。
あえてその時いた五虎退に合わせた?

歌仙兼定なんだこれは!?
その叫びをきき、歌仙兼定にっかり青江の元へ。
洗濯物が汚れています。しかし、きちんと畳まれていると。
畳まれてるというのが奇妙な雰囲気でてます。工夫してます。

にっかり青江汚されてしまったよ。グチョグチョにね
なんかいつも言い方が(笑)
安定汚された?清光敷布(しきふ)ね
で、そこにツッコむと。押してる。

愛染国俊と蛍丸が、国行がやったのではないかと疑う。
愛染国俊国行がやるわけがない。あいつはホラ、食べる専門だから
そうそう、食べる専門。

安定もしかして侵入者とか?
清光それって…まさか時間!長谷部遡行軍だと!
セリフのテンポがイイです。あえて一人で「時間遡行軍」と言わないとこが。

明石国行を探す

国行を探す愛染国俊と蛍丸。

温泉では、鶯丸が。
最近、縁側にいないと思ったら、温泉びたり?
という制作側の妄想誘導?

屋根裏では、薬研藤四郎陸奥守吉行を無理やり実験台に。
薬研の目がみえない処理が怪しくてイイです(笑)

燭台切光忠大倶利伽羅のいる台所では、オニギリが無くなっています。

愛染国俊国行のやつ、腹減ってたのかな?
蛍丸食べる専門だからね…
「食べる専門」セリフがオチました。
愛染国俊が言って、蛍丸が言うのがイイね。

犯人は…

国行を発見する、愛染国俊と蛍丸。
オニギリを持っているので、犯人と決定。
そして、みんなにみつかる。

みんなの質問に、自分がやったとあっさり話す国行。

薬研誰だ?俺のところから薬を持っていったのは
そこへ薬を盗まれた薬研がやってくる。
ここ大事ですね。
全員の質問に一気に答える形でなく、ワンテンポずらして、薬研がやってきて質問する形。
単調さを消すために、変化をつけると。

するとタヌキが、国行の足元へ。
そして、薬研のワンテンポずらしがあるので、タヌキの落ちがしっくりとくると。
一気に全員の質問答えてからタヌキがきたら、少しご都合な展開に感じますからね。

で、イタズラした犯人はタヌキでした。

国行ここでの生活は、思いやりが大事なんだろ
らしくない、優しい国行くんでした。ちゃんちゃん。
そして、夜は歓迎パリピ…

しかし、いつもに比べ、けっこうあっさりめの話でしたね。
変なギャグがないのは珍しい(笑)
まあ、クライマックスに向けてバランスとって、ギャグは封印ですかね。

ちなみに10月なので、少し「ハロウィン」を意識したパートですかね。
「カボチャ」と「イタズラ」というキーワードから。
また、やや「奇妙な感じ」とかもそうなのかな。

(Bパート)焼き芋パリピ

みんなで、焼き芋パーティーです。
前回と同じで、AとBパートの話を少し繋げてますね。構成の変化づけ。
というか、ある意味Aパートの「お笑いオチ」のシーンでもありますかね。
いつも爽やかには終わらず、なんらかのお笑いオチつけますから。

愛染国俊は、焼き芋に「あんこ」。うまい!と。
明石国行は、焼き芋に「マヨネーズ」を挑戦。まずっ!と。
飛んでると被害うける蛍丸が可愛い。やられ可愛さ。
しかし、焼き芋に何かをつけるという発想はなかったな…

三日月宗近あっはっはっは、楽しい者が来たな
おじいちゃんは、あいかわらず見守ってます。

石切丸明石さんは、46振り目の刀剣男士。日を増すごとに、賑やかになっていくね
46振り…そんなにいるんだ。
あれ?そうなると…もうすぐ48振り…
もしかして最終回はAWT48…いや「とある本丸48」オチで締めないよね?
そうなったら、ファンが激おこぷんぷん丸EJしちゃうよ(笑)

岩融が、焼き芋を丸ごとパクリ。そして今剣も登場。
前回のキャラクターが登場してますね。
花丸は、よく前の回のキャラクターを登場させて、繋がりをつけてますね。
1回出して、いきなり次回ださないと、あっさり忘れさられる感じになりますし。
しかも今回は、彼らの元主小ネタをココで出しますか。

安定と清光が、岩融と今剣に剣の腕を褒められる。本丸の要(かなめ)とも。
強くなったんですね。しみじみ。
しかし、岩融と今剣の元主子ネタから、褒めるまでの流れが自然でイイですね。

安定がたそがれ、小狐丸の主がどんな人かを思う。
ここは唐突で不自然だな。なぜに?

骨喰藤四郎がいつの間にか登場。出陣の命のお知らせ。
名前を読み上げます。

出陣

今回は時空ワープはなく、いきなり到着。
場所も、特に指定なしと。

メンバーは一期一振を隊長に、大和守安定三日月宗近小狐丸鶴丸国永薬研藤四郎
もしかして、けっこう豪華なメンバーなのかな?
ということは、これで普通のバトルもこれでお終いかな。
最後なので、大盤振る舞いと。(残りは、クライマックスバトルと)

鶴丸国永天下五剣と共に戦場にいけるってのは、嬉しいね
ポーズ決まってます。花丸は、何気ないとこで絵になっています。
カードとかなったら、いい絵がたくさんでしょうね。
というか鶴丸くんはバトルシーン初めてだっけ?(たぶん…)
日常シーンはよく出てるんだけど、貯めて貯めてココできましたか。
※と思ったら、2話でバトルしてましたね

小狐丸が「祭り囃子」に気づく。
軽く前フリ。

バトル開始

パパン!銃による襲撃!
というか、敵は銃もつかうんだ。不利じゃね。

避けて言う。
鶴丸国永人生にも戦闘にも驚きが必要だ。敵もわかっているな
「驚き」セリフは、今回で4連チャン目かな。

襲撃で、小狐丸が主様から貰ったクシが破壊される。
前回のネタをしっかりと引き継いでる。
前回の話は、今回の話の前フリでもあったのかな。
他でもチラチラと関連したものあるし。稲荷寿司とかもね(笑)

そして、各自が「戦闘前のセリフ」を言う。
前回のバトル構成と似てるー

バトルが開始される。
一期一振と薬研の連携攻撃!

小狐丸が戦っていると、狐がまぎれこんでくる。
助ける小狐丸。小狐丸の剣技がひかります。
かまえ、切った後とか綺麗に描いてますね。

薬研が敵に剣をさします。
そして、ゆっくりとグググッと剣を深く突き刺していく。
黒い血がどろり。青い光があふれでる。花丸にしては、やや生々しい表現ですね。
薬研柄(つか)まで通ったぞ
チューしそうなぐらい敵との顔が近い!ダメー
けっこう魅せるシーンですね。そういえば薬研は、今まで切る見せ場なかったっけ?

小狐丸が、苦戦。
小狐丸本気をみせることになろうとは
必殺技が決まります。
安定かっこいい…
安定のセリフが、小狐丸をたてます。大事。

一期一振と薬研が残り一体を追う。
バトルほぼ終了。

雨宿り

突然、がふってきます。

小狐丸が、狐の面を被った嫁入り道中?をみる。
さっき聞こえた祭り囃子ですかね。
しかし、怪しい雰囲気まんさいです。

たまたま偶然にも小屋をみつけ、雨宿りを。
しかし、いつもバトル後はすぐ終わるので、バトル後のシーンがあると新鮮に感じますね。
こういう意外性を作って、変化をつけ単調さをなくしています。

小屋は、鍛冶場の小屋でした。
狐の面が怪しく飾ってます。

鶴丸国永誰が入っていいといった、コン!
なんか声のトーンが、鳴狐のキツネの声に似てる…もしやモノマネ?
三日月宗近鶴がキツネに化けた
前フリフリですね。

そして、みんなお着替えです。
みな色っぽく着替えます(笑)

まったりしてるところに、三日月宗近が『小鍛冶』を歌います。
三日月宗近がはつたと打てば~
小狐丸神狐(しんこ)がちやうと打つ
で、小狐丸の歌について語りだす。
話の始まる時に、小狐丸がキツネの面をかぶるのが雰囲気でて、イイ演出ですね。
また、三日月宗近が宗近(三条宗近)とかぶってるのがイイ。

鶴丸小狐丸の凛とした佇まいや力強さは、そんな時代をこえた人々の想いを受けているから、かもしれないコン!コン、コン!
前回も、コンコンしてたな~コンコンづくし。

すると、いつの間にかお酒が置かれている。
みんなおや
シンプルなキャラ絵がイイですね(笑)
真面目な話の「緊張」の後の、ちょっと間の抜けた「緩和」として。

安定がお酒を飲みます。
艶っぽい飲み方。

自分の歌が語り継がれることについて話す、安定と鶴丸。
で、鶴丸だったらどう思うかと問われ。
鶴丸そりゃあ、そんなことになったら
安定驚きだ
決めセリフを取られました。取られるから、繰り返しセリフが決まりますね。
ちなみに、前回の山伏国広のセリフ取られと同じ。あえて似せてるな。

で、みんなが笑う。そこへ一期一振と薬研。
すると外の草の上で4人が座ってました。
キツネに化かされました。
鶴丸こりゃ、驚いた
さらにたたみかけ、驚き締めです。

小狐丸のケガが治り、主から貰ったクシも修復されています。
キツネの恩返しでした。

そして、小狐丸が想いをはせます。安定も。

(Cパート)顕現

新撰組局長、近藤勇の愛刀「長曽祢虎徹」が顕現!
あえて、ED終わりのシーンなので、安定ストーリーのクライマックスを感じます。
ヒキで軽く盛り上げます。

まとめ

今回は、AとBパートを見ると「恩返し」のような話になっていますね。
タヌキだったり、キツネだったり、鶴だったり、亀だったり(あっ、亀はいないか。笑)
Aパートでは、タヌキを助けると。
Bパートでは、キツネを助け、恩返しをうけると。
タヌキは恩返しはないけど、恩返しの布石を感じる話となっています。
ある意味、Bパートの布石といえましょう。

「恩返し」といえば、「想いを返す」ことでしょう。
相手からうけた想いを返す。
または、誰かから受けた想いを、誰かに返すともいえる。
それは「優しさ」「思いやり」ともいえますね。
Aパートはそんな感じを受けますね。

で、Bパートでは小狐丸の昔話で、昔を「思い出」していました。
想いを返す、想い返す、つまりは思い出を想い返すことも「恩返し」といえるのかな。
そして、「思い出を作る」ことも、恩返しなんですかね。

安定も沖田くんや新撰組の思い出を、思い返していました。
そして次回は、安定が「想いを返す」時なのでしょう。
どういうふうに安定くんが想いを返すのか。楽しみですね。

ちなみに他の解釈として「化かされている」というのもあるかな。
実は、安定は化されているというメッセージ回かも。
あの夢の話とか、化かされている感じしますよね?
イヤイヤ、それとも化かされているのは私達、視聴者でしょうか。
とある本丸も、実は幻?そんなウルトラCのクライマックスに待っているかも?なんて。

次回は、安定ストーリーのクライマックス。
多分1話で終わり、12話はのびんりやりそうだな。それが花丸っぽいし。

それでは、また次回。

出典:アニメ『刀剣乱舞-花丸-』製作委員会/アニメ『刀剣乱舞-花丸-』(BS11 2016年12月5日放送)第10話

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  • アーティスト: 愛染国俊(CV:山下誠一郎),蛍丸(CV:井口祐一),明石国行(CV:浅利遼太)
  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2016/12/21
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