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【感想分析】アニメ『幼女戦記』 第6.5話(総集編)を視る!

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物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を「作り手の視点」の感想を読むことで、作り手としての視点を鍛えるシリーズ。
今回は、アニメ『幼女戦記』の第6.5話「戦況報告」(総集編)の感想分析をします。

ちなみに原作は読んだことはありません。
※ネタバレあり

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6.5話「戦況報告」あらすじ

ルールはシステムの円滑化に必要不可欠。そのルールさえ守っていれば、何もかもが順調に進み、約束されたレールに乗って、何の憂いもなく出世コースを歩んでいけるはずだった。しかし、気がつけば、向かう先は常に戦場の最前線。事態はまるで仕組まれたかのように最悪へと流れていく。もはや目の前には安全な後方勤務など望むべくもない絶望的な状況が広がっている。どうしてこうなってしまったのか。ターニャは全ての原因となった出来事を振り返る。そう、全てはあのとき始まった。

「幼女戦記」公式サイトより引用

感想

今回は、本編はお休みで前半の総集編。

内容としては、時系列順に内容をまとめたもの。
特に、総集編ならではのコンテンツも無しと。

6話まで、いろいろありました。
各1話にけっこう内容を詰め込んでいるので、いろんな出来事はありました。
こうしてみると全体としては、まだ「序盤」という感じが強いですね。
ターニャのキャラクターが説明され、パワーが説明され、身分が説明され、大隊が説明されと、環境が整いこれから本番という感じです。
今後は強く物語が動いていくと思いますので、期待は大ですね。
希望としては、少しストーリーの詰め込み感があるので、後半はもっと余裕が欲しいところですけど。

しかし、総集編ならではのコンテンツが見たかったかな。
政治的な内容とか、あまり理解してなかったし。
どの国が、どの国なのかイマイチはっきりしてないし。
また武器解説とか、魔法技解説とかあってもよかったですね。
ならば世界観の補強となったかも。
そして、『ようじょしぇんき』の絵柄で解説でもよかったかな。小ネタとか入れつつとかね。

さて、神(ミスターX)とのバトルはどうなるのやら。
6話ラストは、神との対決姿勢が強く出てましたね。
そういえば「」と「戦争」って、ある意味似てます。
戦争も、自分達の国が正しい!国を信じてる!国に命を捧げる!といった国という絶対の信仰の元に戦うわけですし。

そんな中、ターニャは自分の国を信じておらず、ただ利用するだけですけどね。
ある意味、神を信じてないのと同じです。
ターニャが信じているのは「効率」。ルール大好きターニャです。
このような「信仰」バトルが幼女戦記のテーマとなっているのでしょう。

まあ、簡単にいうと「感情」と「理性」の対立といえるのかな。
ターニャは感情がない。そんな中、ターニャは感情の渦に巻き込まれ、感情を持てるかどうかの物語。
感情というのは、えたいの知れない形の無いもの、神を信じる行為にも似てます。
または、感情の代表の「」もそういうもの。
言い換えると、ターニャは愛を持てるどうかの物語ともいえます。

そういう視点を意識して、今後の展開をみると深い味わいがあるかもしれませんよ。

神にすごい憎しみを抱いてるのも感情ですけどね(笑)

分析

6話までの技術的なポイントを、簡単にまとめ。

キャラクター

現状のターニャキャラクターの良い点を。

ターニャの良いところは、まず「幼女」というところですね(笑)
戦時中に、幼女であるからギャップがあり、面白みが増しています。
幼女が戦い、幼女が上官、幼女が冷徹、幼女が化物と。

そして、「中身はおっさん」という点。
おっさんが幼女というギャップが、ギャグを生みます。
むしろ、ギャグ作品でもいいくらいですね。

そして、後方勤務を願い「」を練りますが、よく自滅します。
「こんなはずではなかった」と。
凄そうなところに「憧れ」つつ、自滅するターニャに「共感」があります。

そして、ターニャといえば「語り」。
よく語っています。中二病ばりに部下に語りますし、働くビジネスマン並にゼートゥーアとのプレゼン大会で語ったり、神との対話で信仰を語ります。
語りの妙があります。

そして、「冷酷さ」ですか。
人を死においやったり、厳しい訓練したりで、ちょこちょこ冷酷さをみせてます。
しかし、最近はちょっと落ちついてますけど。
冷徹さは、「悪い憧れ」があります。

こんな感じでターニャの基本のキャラクターが固まってきてますね。

しかし現状は、あまり他のキャラクターと強く絡むことがないので、そこがターニャのキャラクターが深く引き出されていないところではあります。
ヴィーシャは近くにいますが、それほど強くは絡まないですからね。
今後は、そのような新キャラクターが出るといいのですが。

さらに、もっとターニャの新しい表情をみたいものです。

ストーリー

幼女戦記の面白い点としては、ストーリー展開ですね。
サクサクと展開が進むので、飽きずにみれます。
また、次にどうなるか予想できない点もいいです。

しかし残念なところは、遊びのシーンや、サブストーリーがあまり無いという点。
そうするともっとお話に深みがでるのだけど、あまりそういうシーンがないです。
まあ、本編をまとめるのに一杯一杯で、そうなっているのだと思いますけど、それがあったらもっと面白かったと思います。
まあ、その補完として「Cパート」や「ようじょしぇんき」だったりするのでしょうけど。
後半に期待します。

おわり

さて、大戦も始まりどうなるのでしょうね。

この大隊で、バリバリと勝ち続けていくのか?追い込まれるのか?
相手の魔道士でスゲー強いやつがでてくるのか?
出世のためのサクセスストーリーが展開されるのか?
そして、ターニャの恋は?恋みてーな(笑)

そんなことを思いつつ、また次回で。

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【感想分析】1話「ラインの悪魔」2話「プロローグ」3話「神がそれを望まれる」4話「キャンパス・ライフ」5話「はじまりの大隊」6話「狂気の幕開け」6.5話「戦況報告」(総集編)7話「フィヨルドの攻防」8話「火の試練」9話「前進準備」10話「勝利への道」11話「抵抗者」12話(最終回)「勝利の使い方」総括
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出典:カルロ・ゼン・KADOKAWA刊/幼女戦記製作委員会/アニメ『幼女戦記』(AbemaTV 2017年2月17日放送)第6.5話