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【感想分析】アニメ『BanG Dream!(バンドリ)』 第13話(最終回)を視る!

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物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を「作り手の視点」の感想を読むことで、作り手としての視点を鍛えるシリーズ。
今回は、アニメ『BanG Dream!(バンドリ)』の第13話「歌っちゃった!」(最終回)の感想分析をします。

原作は途中で読んでます。また、アニメ『ラブライブ』との比較分析を、軽く入れたりと。
※ネタバレあり

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13話「歌っちゃった!」あらすじ

オーディションに合格し、念願のSPACEでライブを行うことになったポピパ。今日は終業式。クラスメイトや家族、グリグリのメンバーが見ているかと思うと、期待が膨らむと同時に緊張が走る。4月の終わりにバンドの練習を始めてから3ヶ月。それぞれの思いを胸に、香澄たちPoppin‘Partyの最初で最後のキラキラドキドキなSPACEライブが始まる!

BanG Dream!(バンドリ)公式サイトより引用

感想

さて、バンドリ最終回!最後は、もちろん「Spaceでライブ回」。

感想としては、普通によかった回だと思います。

ライブ前の緊張をまじえ、細かい出来事からのいつものメンバーのワチャワチャした面白さがありましたね。
そして、仲間との友情、周りの愛情を感じる流れになって、最後の演奏で決めてます。
基本的には、ベタな展開ですが、そういうのも大事ですね。

しかし、終わりは終わりとしてコレでよいのですけど、何か物足りさも感じます。
終わって、「あれ?終わりなんだ」と思ってしまいました。
まあ、前回が作品のクライマックスで、今回がエンディングという感じでなので、そんなにお話に強さは出ないのだけど。何かがな~

他の作品と違うバンドリらしい終わりが、何かほしかったかな。
どうも、無難にまとまっているし。
それとも、あったけど無くした?安全策として?

そういえば、「星の鼓動(キラキラドキドキ)」がすっかり印象が弱くなっていますね。
テーマとして出てたはずなのに。
キラキラドキドキって、今回1度でもいったっけ?あのキラキラドキドキ娘が。
ラストにも、何かそのモチーフを使ったシーンがあったらよかったのかな。
テーマとして締めの強調として。

しかし、アッサリとライブハウスを閉めることになりましたね。
「感動した!やっぱ閉めるのやめるわ」になりませんでしたか(さすがに、それをやったらヤバいですけどね。笑)。
でも、まだわからないですね。
それとも、閉めるのは「リニューアルするために閉める」だけだったりして(笑)
はたまた、スタッフのお姉さんが引き継いで、また「新たに開店します!」とか(笑)
2期があって、イキナリそんな展開だったらどうしよう。
荒れそう…いや、それがバンドリか!

つい、バンドリには、そんなことを期待してしまいますね(笑)

分析

それでは、技術的なポイントを視ていきます。

ポピパのキャラクター

ポピパのメンバーはあいからずのキャラクターとなっています。
いつものキャラクター表現が出てますね。

香澄は、あいからずのハグ魔。
りみをハグしたり、沙綾をハグしたりと。
そして、ノリノリでクラスメイトにライブを宣伝と。
でも、強くはっちゃけた行動はなかったけど。

有咲は、あいからずの蔵弁慶でしたね(笑)
終業式にも、あまり出たことないようで。さすが蔵弁慶です。
ライブ前でも、控室に入ろうとして人数の多さにビビリ。さすが蔵弁慶です。
バンドに向けてオーナーが話をする時に、有咲が「せまっ…」と空気読めない発言。さすが蔵弁慶です。
そして、いろいろイジられと。

牛込りみは、あいからずチョココロネ食べています。
というか、毎話食ってないか?数えてないけど。
太らないのかな。太ったら、太ったで面白いけど。
2期になったら巨大になってるりみ………新しいね!(笑)
ちなみに、着替え中にジュンジュンがきて、りみだけが恥ずかしがるのはイイね!
りみが羞恥する姿は、萌えます。

花園たえは、あいからずの変っぷりです。
パンの臭いのする沙綾を抱きしめたり、急にポピパのかけ声を思いついたりと。
そして、オーナーに対しては、いつも真面目と。

沙綾は、あいからずの地味にフォロー役です。
あまり目立つシーンはないですが…

妹・明日香のキャラクター

今回は、お姉ちゃんを強く心配している妹・明日香が描かれていますね。

朝起きて緊張してたり、電車にのりおくれ焦っていたり、そして香澄と出会い応援メッセージと。
最後まで姉妹愛もアピールされています。
また、明日香の緊張が、少しはストーリーの緊張を盛り上げます。

でも、急に心配症になっている明日香が、少し唐突だけど。
あと、姉妹の会話シーンは、もっと深みがほしかったかな。

ストーリー構成

構成は、学校いって、放課後のライブ前の準備、そしてライブで終わりと。
まあ、無難な構成です。

ちなみに、ライブの順番ですが、最初にグリグリなのは違和感ですね。
人気バンドっぽいので、通常はトリでしょう。なのに、最初と。
まあ、盛り上げるには、しょうがないところではありますが。
しかし、グリグリから始まり、ポピパにバトンタッチしていく表現は良いですよね。

ラストは、「私たち、Poppin'Partyです!」「絶対、またライブやります!」と。
このラストに「私たち、Poppin'Partyです!」と言うのは、文化祭ライブの「私たち5人で、Poppin'Partyです!」と同じ感じになってますね。
比べると文化祭の時の方が強いインパクトなので、今回は別の終わり方がよかった。
または、そのセリフでもいいけど、後に何かシーンを追加してもよかった。
例えば、路上に貼られた☆シールがキラリ!、といった抽象的なシーンでも。

インパクトが弱い原因

最終回は、コレはコレでいいのですが、なんとなくインパクトが弱いです。

まず、香澄は「Spaceでライブをしたい!」というゴールなのですけど、やはりどこか「動機」が弱いです。
「絶対ここでライブしたい!」という気持ちが、強く表現されていない。
なので、ゴールはしたのだけど、何かインパクトが出ないですね。

むしろ、グリグリの方が緊張感が高まっている感じですし。
長年やってきて思い入れが強く、最後のライブですから。
その辺もマギレになって、スッキリしない。

次に、香澄は3話でキラキラ星のSpaceライブをしています。
なので、今回は「2度目のライブ」となります。
そのために、「初めてSpaceでライブをする」という印象になりません。
やはり、初めてと2度目なると緊張感が違いますので、視聴者に与える印象も違います。

そして、今回ライブをしたのですが、主人公達の「ここでライブして感動!」というものが特にない。
例えばベタだと、演奏して終わって主人公のバストアップ、次に主人公が会場をみているようなアングルになって、ある程度の長さの余韻(会場をキラキラ表現してもいい)、で主人公のバストアップで余韻を噛みしめる表情(感動キター!みたいな)。
せっかくゴールしたのだから、少しでもゴールの反応がほしいところ。

このような点が、弱めている原因だと思います。

ライブハウスが終わることの反応

今までライブハウスを閉めるのに、反応が薄かったのが気になっていました。
香澄達にしろ、周りの人間にしろ。

今回は、グリグリの牛込ゆりが、その反応をしめしたシーンがあったのは良かったですね。
「行きたくない…」と。
そして、小さいドラマが生まれています。
しかし、ライブハウスでの思い出話とか、もう少し深い話がほしかったかな。

そして、もちろんオーナーも反応をしめしたシーンがありますね。
沙綾ママとの会話。情感がうまれています。

3Dライブ

もちろん、最後は3Dライブで決めます。
グリングリンと動きますし、グリングリンとアングルが変わります。

歌は、やはり新曲でしたか。まあ、そうですよね。
そして、曲『夢みるSunflower』は贅沢にフルコーラスです。
まあ、フルコーラスにするだけで、クライマックス感もでます。

そして、間には回想シーンが入れられていましたね。
でも、見たことないシーンも追加されていましたが、個人的にはシンプルに見たことある回想だけにした方がよかったかなと思います。
視聴者に対して、シンプルに思い返してほしいところで、変なマギレがあって混乱するので。

しかし、演奏シーンって面白くみせるのは大変だなと思いましたね。
やはり、アイドルものより難しい。

全員集合

クライマックス感を出すには、定番の「全員集合」ですよね。
香澄たちの家族がきたり、今まで登場したバンドがでたりと。

しかし、「家族」というと牛込りみの家族が出てない…
初見でもいいから、出せばいいのに。

1話のアヤ

今回の最終回で、1話のアヤが少し出てましたね。

1話始まりの「起床シーン」。
1話は香澄だけど、今回は妹・明日香と。

そして、「パンの臭い」。
1話で香澄が沙綾と出会ったシーン。
そして、今回は学校の玄関でクンクンかいでましたね(笑)

最終回は、1話のアヤとからませると繋がりが強調されたりしますね。

まあ、もっと深みのあるところを使うと、より良いのですが。
例えば、「☆のシール」とか。
今回の登校時に発見して、思い返す的なことでもいいですし。
または、出会いとなった「ランダムスター」について語るとか。
(ランダムスターは、すっかり後ろに追いやられている感じですし…)

作画問題

今回は多くの人数がでたり、派手な衣装だったり、演奏シーンなどもあるので大変な回ですが、なんとか頑張っていますね。
でも、ちょこちょこ気になるところはありますが。

しかし、作画が崩れると、回を増すごとにどんどん酷い作画崩壊になるのが定番ですが、そこは何とか避けましたね。

おわり

ついに、バンドリが終わってしまいましたか。
あんなに盛り上がったバンドリが。ポッカリ穴のあいたようです。

まあ、最後のBlu-rayではOVAの14話があるようですが。
定番の水着回ですね(笑)
しかも、Blu-rayの2巻についている「新作OVA舞台挨拶付き先行上映会最速先行販売申込券 (7~8月予定)」で、先行して視聴できる可能性があるみたいですが。
見たいですね~

そして、2期。あるんでしょうかね~
制作側もトラウマかかえてそうなので、どうなんでしょう。ちょっと怪しいですね(笑)
2期は、「ロゼリア」にするか、それとも「よんこま ばんどり」をアニメ化するか。
そういった形も考えられますね。
何にしろ、なんらかのアクションはあるのでしょう。

それでは、次回は「総括」したいと思います。
主に技術的なポイントを。興味ある人はご覧くださいね。

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出典:BanG Dream! Project/アニメ『BanG Dream!(バンドリ)』(AbemaTV 2017年4月22日放送)第13話