S.T.Cの制作探求クラブ

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【感想分析】アニメ『活撃 刀剣乱舞』 第2話を視る!

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物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を「作り手の視点」の感想を読むことで、作り手としての視点を鍛えるシリーズ。
今回は、アニメ『活撃 刀剣乱舞』の第2話「部隊長」の感想分析をします。

ちなみにゲームはやっていないが、花丸はみてます。
※ネタバレあり

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2話「部隊長」あらすじ

新たに陸奥守吉行・薬研藤四郎・蜻蛉切を加え、時間遡行軍を追って城を目指す審神者と和泉守たち。しかし城内に先行した陸奥守が目の当たりにしたのは、時間遡行軍の手に掛かり命を落とした城侍の姿だった。
地方の城への襲撃に、時間遡行軍の真意を図りかねる和泉守たちは、引き続きこの時代に留まり調査を続けることに。
審神者は和泉守兼定・陸奥守吉行・堀川国広・薬研藤四郎・蜻蛉切の五振りを第二部隊とし、和泉守を部隊長に任命する。

「活撃 刀剣乱舞」公式サイトより引用

感想

前回だいぶ盛り上げての2話。
1話で中心だった和泉守兼定と堀川国広以外のメンバーが、今回はバトルで活躍してました。

蜻蛉切の豪快な槍。
陸奥守吉行の後ろからの急な突撃。あっさり2体をブチ倒す。
50回以上も出陣しているので、とても強いです。
ちなみに、槍をブンブン振り回すしぐさっていいですよね。

薬研藤四郎のマッドな剣さばき。
2体目倒す際の、ギュン!がいいですね。目が急拡大からのドン!と。
そして冷静な状況判断と、冷静なセリフ。薬研です。

陸奥守吉行の銃々さばき。
1体目の敵に対するドンドンドンドン!は定番のお約束。
そして、2体目の敵が弓で和泉守兼定を狙ったところを遠距離からドン!と。
銃活躍してますね。

みんな仲良く2体ずつ倒し、それぞれ個性的にバトルをきめてます。
3人きっちりアピールと。

あとバトルでは、モブの侍が残酷な感じにやられまくってました。
激しい血の絵で、シリアス感ただよってますね。
ストーリーの後半は、すごい緊張がただよいそう…

しかし、気になったのですが、刀剣乱舞の敵はボスっぽいものっていないんでしたっけ?
ゲームをやってないのでわかりませんが、花丸もそれっぽいものいなかったし。
ボスを倒すシーンがないので、バトルとしてはスッキリしないところがあります。
刀剣乱舞は、そこがマイナスな問題点ですね。
まあ、制作陣もそこをわかってて何とかするとは思いますけど。
そこをどうやって面白くするか今後の見どころなポイントではあります。

そして、今回は和泉守兼定のライバルとなる陸奥守吉行を中心に、蜻蛉切と薬研藤四郎の紹介回でもありますね。
きっちりと親睦を深めるために、自己紹介もしてましたし。
薬研藤四郎は、むっつりでしたけど(笑)
花丸とは性格違うんですね。
顔も花丸とは少し違っていたような…

また、仲間としての関係性について語られている回でもあります。
第2部隊として結成となりましたが、お互いがバラバラな感じ。
始めのバトルでもそれが表現されてましたね。
固まってたはずが、個々で戦う形になり、チームとして全然まとまっていない。
各自のバトルを魅せつつ、バラバラ感を出しているのはいいですね。
特に、和泉守兼定と陸奥守吉行の対立があり、薬研藤四郎の協調性の無い感じが。
今後、仲間との結束もテーマとなっていくのでしょう。

ちなみに、第2ということは第1部隊もあるってことですよね。
OPの感じだと三日月宗近が、第1部隊の隊長なのかな~

分析

それでは、技術的な点を視ていきます。

ライバル、そして引き回し役

和泉守兼定との「ライバル」として、陸奥守吉行という感じですね。
仲はあんまりよくなく、今後も対立しそうです。
そのぶつかり合いが面白さを生み出していくのでしょう。

ちなみに、明確に「おまんを隊長として認めたわけじゃないぜよ」といってますね。
ライバル宣言です。
このセリフも、徹底的にふざけた後の真面目なセリフなので効いてます。

そして、陸奥守吉行は「引き回し役」として活躍。
ユーモアをふりまいたり、トラブル起こしたりします。
今回も食事でワイワイしたり、自己紹介中に好きな食べ物聞いたり引き回してます。

審神者の質問

これではせっかくの戦力がバラバラですね。和泉守さん。あなたならどうします?」と、審神者が和泉守兼定に質問する。

隊長としてふさわしいかどうかの質問してます。
こういうセリフはいいですね。
ただのストーリーを動かすセリフだけじゃなく味がでる。

また、後の隊長指名の前フリとなっています。
「隊長として考えることができる人間ですよ」とみせて、なぜ和泉守なのかという視聴者に対する説得力も生んでいる。さすがです。

物である

ストーリーにちらちらと「刀剣である」ことが表現されていますね。
自己紹介で元の主について。蜻蛉切の食の感動。船をみながらの会話など。

やはり人ではなく、彼らは物。
物としての心の動き、会話がなされる。

もし、ただの人として扱ったら物語のリアリティが失われます。
下手な擬人化の話だと、そういうこと忘れたりしますからね。
いつの間にか、普通の人になってたり。

モブ

花丸では、刀剣男士と審神者以外に登場人物がほとんどでませんでした。
でも、活撃ではもちろん普通の登場人物・モブもでまし、からみます。

当たり前ですけど、モブとのからみがあるから、リアリティのあるストーリーになっていきます。
逆に花丸は、モブとからまないからこそ刀剣男士との関係性に集中できたともいえますね。

謎解き

花丸のバトルでは、歴史上の人物が襲われるのを「ただ守る」みたいな感じでしたが、活撃は「謎解き」要素が展開されていますね。
ただ歴史上の人物を襲うのでなく、違った目的と手段で敵がやってくると。

守るだけだと単調になりますが、謎解きも含めることで引きつける面白みが出てますね。

ヒキ

今回は「爆発オチ」で終わり。
前回に引き続き、インパクト大で終わっています。
ヒキは強くと。

ちなみに、その前に船をみながらの陸奥守たちの想いの語りがあったから、さらに船の爆発にインパクト増してますね。
爆発は、まるで夢を壊すような。

テーマの抑制力

こんのすけが「歴史抑制力」について解説してましたね。
火事の被害が大きくなっており微妙に未来が変わっているが、これぐらいなら未来に大きな問題ないと。
そういう設定もあると。

前回に、和泉守兼定が火事になって城へ向かっている途中で、少女を助けました。
これはテーマがブレないのかな?不味くない?と思っていましたが、この歴史抑制力の解説で納得できました。
まさに、ブレそうなテーマの抑制(笑)
抑制されたので安心しました。

ED

EDは、元主たちの一枚絵が展開されています。
また、刀そのものがピックアップ。

人ではなく、刀剣というアピール。
花丸でも、そういうアピールのEDでしたね。

おわり

まだ自己紹介といった感じの回で、本格的なストーリーは後。
どういった展開になるか読めませんね。

ちなみに、主人公は和泉守兼定で決定でしょうか。
まあ、ライバルの陸奥守吉行は相棒といった立ち位置かな。
でも、相棒は堀川国広もいるし。相棒相棒と重複?
さてさて、どうなることやら。

それでは、また次回。

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出典:Nitroplus・DMM GAMES/「活撃 刀剣乱舞」制作委員会(BS11 2017年7月9日放送)第2話