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【感想分析】アニメ『活撃 刀剣乱舞』 第12話を視る!

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物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を「作り手の視点」の感想を読むことで、作り手としての視点を鍛えるシリーズ。
今回は、アニメ『活撃 刀剣乱舞』の第12話「箱館戦争」の感想分析をします。

ちなみにゲームはやっていないが、花丸はみてます。
※ネタバレあり

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12話「箱館戦争」あらすじ

去って行く堀川を追う事ができず、立ち尽くす和泉守兼定。
堀川の想いを否定することができなかった彼の前に、審神者が現れる。
審神者は和泉守が抱く心残りを取り除くため、箱館に向かうことを提案する。そこは、和泉守と堀川の元の主・土方歳三の最期の地だった。
時間遡行軍が次々と顕れる箱館の地を舞台に、和泉守は応援に呼ばれた山姥切らと共に時間遡行軍、そして、自らが残した想いに立ち向かう。

感想

さて、今回は「函館戦争へ出発回」。
ついに、クライマックスへと向かっていってます。

もしかして12話で最終回と思いきや、13話がありましたか。
まあ、そうだよね。前回から残り1話と考えると、今いる時代で土方歳三に会って話して何やかんやで終わり!みたいな少し地味めな結末しかないですし。

しかし、今回も会話シーンが多めの始まりとなっています。
最近、会話ばっかりだな。物語的には勢いが停滞気味。

そして、(現)主・審神者が登場となりました。
やっぱり最後には来ましたか。ストーリーの前半で登場した以上、もちろんラストでも登場ですね。主もちゃんと活躍して、暗い流れを大きく変えます。やる時はやります。
そんな中、陸奥守吉行がドサクサに紛れて主に抱きついていましたね。他の刀剣男士に恨まれそうです(笑)
それにしても、主は男性なのか?女性なのか?謎ですね…

しかし、主の提言によって函館戦争へタイムスリップすることになるのだけど、なんとも展開に唐突感がありましたね。ご都合的な。
また、その時代にいって、時間遡行軍もあらわれましたという流れも唐突感が…
ノリでたまたま行ったのに、たまたま敵が!うーん…しかも、大盤振る舞いで1,000体も出るし。
今まで丁寧にやってたわりに、このへんはちょっと荒い感じですね。

で、函館戦争に突入し、時間遡行軍が多すぎてピンチー!って時に第一部隊がキター!
4人しか来なかったけど(まあ、前フリか…)。
相変わらず、第二部隊との圧倒的な戦力差をみせつけました。
第一部隊がきたので、主人公・和泉守兼定や第一部隊が戦いでアピールできなくないかな?そこ心配ですね。特に次回はバリバリ戦うと思うし。

そんな中、和泉守兼定は走って走って走りまくります。
なんだか青春を感じました(笑)

そして、屋敷で土方歳三の部屋で張っていると、未来の堀川国広が登場!
刀剣乱舞はじまって以来?の、過去で暮らしてました展開。
国広ほったらかして、函館戦争にタイムスリップするからそんなことなるし(笑)
結局、守るために地味に土方歳三の仲間になったのか。時間遡行軍と仲間になるルートはなかったか。

で、1,000体がやってきそうという超ヤバめなヒキでお終いと。

クライマックスに向けて舞台は整いました。
最近の会話シーンの多さ、途中の展開の唐突さは気になりつつも、この流れですと最終回はしっかりと盛り上がりそうですね。
最後はバシン!と決めてほしいです。

分析

それでは、技術的なポイントを視ていきます。

堀川国広はさる…

和泉守兼定からの去り方がいいですね。
少女が起き、母の所在を聞き、国広が「一緒に探しにいこっか」といい去る。

ただ眠っている少女を抱えて去ったら普通。
だけど、すごい自然になっているし、深い表現がなされている。

少女が亡くなっているであろう母を探すというのが胸を打つ。打たれたのは兼定だろう。
兼定はそんな少女に対し何も言えないし、何もできない。
それは、土方歳三に対しても同じで、助けないし何もしない。
そんなことを表しているよう。

また、国広のセリフがいい。優しくて。
その前のセリフで「やっぱり、兼さんは優しいね…」とつぶやいたけど、国広の優しさがスゴイにじみ出てる。それがまた悲しい。優しいから、兼定のために動くと。

そんな何気ないけど、味わい深いシーンです。

任務確認

相変わらず定番の任務確認。
今回は少し変形で、審神者をつかっての任務確認でしたね。

どんな状況でもしっかり任務確認して、視聴者にわかりやすく説明してます。

審神者の転

行き着くとこまで行って、事態は行き詰まりに。
もう何をしてもどうにもならなそうな状態。
そんな時に審神者があらわれて、事態を好転させます。ストーリーが転となります。

最悪・絶望は行き着くとまでいって、転になることでストーリーは勢いよく強く進んでいきます。
ちょっと悲しいで、転となっても勢いは弱い。決まってます。

函館戦争へいきます!そして敵もきました!

審神者の提言で、函館戦争へタイムスリップすることに。

ここはちょっと唐突で、ご都合主義な展開にも感じられた。
行くのはいいのだけど、この時代の坂本龍馬を守る事件の締めが曖昧になったのがよくないな。
この時代に敵がまだ残っているのかよくわからないですし。全部倒した?倒したなら倒したという説明が欲しい。
また、この時代の国広をほったらかしにするのも不自然さが。最悪、堀川国広が坂本龍馬を狙うということもありますし。
細かいこというと、残りの仲間3人をほったらかしにするのも…
そのへんの疑問に対する説明などがなかったので、唐突な展開に感じれてよくないな。

そして、函館戦争の時代へタイムスリップをする。
で、唐突に敵がくると。

これまたご都合主義的な感じだ。
たまたま来たら、たまたま敵があらわれましたと。
しかもラストは1000体もくるというヤバいバトルに。都合よすぎ。
もっと、その前に敵がくる予感とかの前フリが欲しかったな。
函館戦争にいきましょう!それに…函館戦争の時代に敵の怪しい気配がありますし…」とか(もっと言い方に工夫が必要だけど)。

今までのストーリーでは丁寧にやってましたけど、このへんは唐突感を感じますね。
どうしたんだろ?配分間違えた?

全員は来ません

第一部隊は山姥切、大典太光世、髭切、膝丸の4人だけ登場し、第二部隊は兼定と陸奥守吉行だけ。
もちろん、他のメンバーは後でくるでしょう(笑)

残りの仲間は後できて盛り上げます展開ですね。
ピンチに仲間やってくる展開は地味に盛り上がります。

音楽から無音へ

和泉守兼定が走って走って走って、屋敷の土方歳三の部屋へ。
背景の音は、盛り上がりの音楽から「無音」となります。
メリハリで、雰囲気に重みでてます。

さらに、床を歩くと「キシキシ」と音がするのがリアリティ出ていいですね。

1,000体やってきます

さて、第一部隊が倒した100体?から、ついに1,000体まで敵の数が上昇しました。
敵というのは、話が進むごとにどんどん強い敵があらわれないといけないですから。
「数」という力技の強い敵です。

まあ、ゲームやってないのでわかりませんが、刀剣乱舞はボスっぽい敵がいなそうなので数で頑張るしかないのでしょうね。
もちろん、ラストは第一部隊が倒した合体ボスみたく、新たな変形ボスがあらわれると思いますけど。もしや、堀川国広と時間遡行軍が合体する?

おわり

さて、次回はついに最終回。

タイトルが「活撃」というくらいだから、バリバリ戦ってくれるのでしょうか。
1,000体斬りをしてくれるのでしょうか。
もちろん、みんながピンチの時にやってくると思うけど、そのみんなは誰か?
決まってる。

本丸から刀剣男士が全員やってくるに決まってる!
最後だもの、もちろん全員集合だよね(笑)

まあ全員集合かわからないけど、彼らならきっとやってくれるでしょう。
そして、きっと素晴らしい最終回にしてくれる。
そうそう、審神者もいってましたし。

あなた達なら守れると信じてます!刀剣乱舞という歴史を!(笑)

そんな戯言を思いつつ、また次回。

出典:Nitroplus・DMM GAMES/「活撃 刀剣乱舞」制作委員会(BS11 2017年9月17日放送)第12話