S.T.Cの制作探求クラブ

創作の探求ブログ。主に「絵を描く」「物語を作る」「漫画を描く」ことについて研究してわかった役立つ情報を発信

漫画家になるために最低限必要な4ステップ!

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漫画家になるには、才能が必要とか、すごい面白いストーリーが作れるとか、絵の技術がスゴイとか言われることがあります。

しかし、それはそれとして、漫画家になるには絶対に最低限クリアしないといけないことがあります。
いくら才能があろうがなかろうが、それをクリアしないと絶対になれない。漫画家というスタートラインにも絶対たてません。

今回は、その最低限必要な4ステップについて。

(1)道具を持ってないといけない

まずは、「道具を持ってないといけない」こと。

あまりにも当たり前なことなのだけど、絶対に必要なこと。
アナログで描こうが、デジタルで描こうがどっちでもいいですが、描くための道具がそろっていなければいけない。

もちろん、スゴイ道具があるとかないとかの話ではなく、漫画の道具といわれるものを全種類そろえればいいというわけでもないです。
「最低限コレさえあれば作品として作れる」という道具がそろっていればいいです。

最悪、用紙ペンインクがあればいいのだけど(笑)

(2)ルールをしらなければいけない

2つ目は、「ルールをしらなければいけない」ということ。

アナログの場合は、用紙のサイズが決まっており、どのような形式で描くのかが決まっている。
決まったページ枚数があったり、どこまでが確実に印刷できる範囲なのかが決まっていたり、見開きで描く場合にはどうすればいいのかが決まっていたりと。
このような描くためのルールがある。ただ紙に描けばいいというわけじゃないです。

もちろん、応募をする際は、応募ごとにルールがあったりするので、そのルールもしっかり守った上で投稿しないといけない。
また、最近はデジタル漫画もありますので、それはそれでアナログと違ったルールですし。

とにかくルール違反していると、もうそれだけでボツだったりする。
どんなに面白い作品が作れても、ルールを守ってないと絶対に仕事にはならない。
なので、ルールをマスターするのは、初めにやっておきたいこと。面倒でも、さっさとクリアするところ。

まあ、「ルールなんて関係ねー!」という人は、芸術家の方が向いていますけど…

(3)作品を1つ以上作らないといけない

3つ目は、「作品を1つ以上作らないといけない」ということ。

ここが、ちょっとした大きな試練でしょう。
もちろん、作品を作れない、作ったことがないとお話にならない。
何ひとつ作品という形がないと、漫画家への道は絶対にない。

漫画家になりたいけど挫折する人の多くが、作品を1つも作れないで終わったりする。
作ってないのに挫折というのも、変な話にも聞こえるけど。

まあでも、その気持ちはスゴイわかる。
作ろうとしても、どのように作ればいいのかわからなかったりするし、お話を考えても何とも面白そうにならないと感じて作ろうとしなかったり、とにかく少しは描き始めてみるが「つまらないな…」と感じて途中で描くのやめたりと。
ゴールしたこと無い人には、とにかく最後まで描く、行き着くということがとても大変。

でも、作品を1つも作れないと漫画家には絶対になれない。ゼロ0。それは明らかなこと。
逆にいうと、どんなに下手くそでも、つまんなくても、1つの作品を作れた人は、漫画家になれる可能性があるということ。描かなかった人と、まったく違う地点にいる。

だから、作り方が知らなくても、どんな下手でもつまらなくても、とにかく最後まで描いて1つ作ることが大事。
幼稚園児のような気持ちになって、余計なことは考えず、オリャあ!ふりゃあ!と最後まで描き殴る。今から1時間くらいでさっさと作るぐらいの気持ちで。

1作を描けて、やっと次のステージにいける。

あと初心者の人は、いきなり「長編」を描こうとするけど、もちろん「短編」からはじめる。短編より4コマが楽かな。まずは4コマで1作。次に2ページもの。で、8ページものかな。

(4)応募をしないといけない

最後は、仕事にするために「応募をしないといけない」ということ。

いくら面白い作品を作ったとしても、応募しないと仕事にならない。
漫画家に絶対になれない。

もちろん、仕事として漫画家になるには、最近ではいろんな方法があります。
出版社への持ち込み、出版社への応募、それ以外の企業の応募、同人活動、個人で電子書籍、アシスタント(弟子入り)から仕事ゲット、ネットで作品を公開し有名になって仕事ゲットなど。

とにかく、ここでは簡単に「応募」とまとめて言います。
その応募というアクションをとらないと仕事をえられない。

でも、このアクションを渋る人がいる。
作ったはいいが、全然面白くない。プロの作品と比べると、いまいち…
応募したとしても否定されるの怖いな…
といった感じで。

しかし、漫画家になるには、そんなことを言ってられない。
作品を作ったなら、さっさと応募してしまえばいい。なんなら、さっき1時間で作った作品でもいい(笑)
もちろん、ダメな確率が高い作品なら、採用されることはないだろう。
でも、そのアクションを起こさないと絶対に漫画家にはなれない。それは確実。

1回、応募を体験することで、応募慣れするかもしれないし、担当者からアドバイスがもらえたりするかもしれないし、「下手だけど何か君の作品には感じる!」とアプローチしてくれるかもしれないし、何が起こるかわからない。それに下手でも、プロになっている人はけっこういるし。

確実なことは、応募というステップを踏むことで、漫画家になる可能性は0から1へと変化します。

おわり

このように、漫画家になるには、最低限この4つのステップをクリアする必要があります。

才能や技術うんぬんでなく、このアクションをするかどうかが大事。
それをしない人は絶対になれないし、それをしたものには明らかな可能性があります。

例えると、「宝くじ」と同じです。
誰でもわかりますが、宝くじは買わないと絶対に当たらない。
買わないと0のまま。でも、1枚でも買ったら確実に0でなく1へと変化する。
この4つのステップをしないと、確実に0。宝くじを買わない状態と同じ。4つのステップをクリアすると、確実に1。しかも、漫画は運だけじゃなく、技術をのばして確率をどんどん上げることができる(技術だけでなく人との関わりでも上がるけど)。

思うに、まずはこの4つのステップをクリアすることが先かもしれません。
技術のレベルをあげるより、まずは1回体験することが大事。
「体験」が大きく前に進めてくれる。

なので、1日でそれをクリアしてみてはどうでしょうか?

適当な雑誌で応募先を決定。応募ルールの確認。道具は、紙とインクとペンだけ。
で、話は10分くらいで、すぐ思いついたものを描く。ストーリーが面白いとか、オチがしっかりしてるとか、そういうことは全部無視!
とにかく、指定のページ数描くことに集中。終わらせることに集中。
下書きなんてシッカリかかなくていい。背景など綺麗にかけなくていい。とにかく、いきなりペン入れでOK。はみ出そうが、インクうっかりこぼそうが無視!とにかく完成させる。修正なんていらない。
で、できたら郵便局へ直行と。

ハイ、これでお終い。
これで、漫画家になる可能性がでました。いや、もう漫画家と名乗れるかも(笑)

ちなみに、この4ステップは誰でもできます。
漫画家になろうと思ってもいない素人だろうが、幼稚園児だろうが、やろうと思えば誰でもできる。
でも、それができない人がいる。

ただ「やる!」と決意して、当たり前のことを当たり前のようにできる人が、漫画家になる道を進めるということですね。