S.T.Cの制作探求クラブ

創作の探求ブログ。主に「絵を描く」「物語を作る」「漫画を描く」ことについて研究してわかった役立つ情報を発信

『デッサン7日間』練習問題でデッサンの基礎だけを学ぶ

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デッサン7日間 (みみずくビギナーシリーズ)

今回は、デッサンについての本を紹介いたします。
デッサン初めての人におすすめの『デッサン7日間』!

こんな人におすすめ

  • デッサンをやったことのない初心者の人
  • デッサンの基礎中の基礎を身につけたい人
  • デッサンを学べるような美大や専門学校、教室に通えない人
  • デッサンの本を買ってみたけどよくわからない、また活用できなかった人
  • 自己流で、同じような絵ばっかりを描いている人

本の目次

  • 1日目 形をとる感覚をみがく
  • 2日目 形をとる技術を覚える
  • 3日目 技術と感覚で形をとる
  • 4日目 形をとる最終日
  • 5日目 立体感を表す
  • 6日目 立体感を表す・陰影の再確認
  • 7日目 立体感を表す・最終日

どんな本?

この本は「7日間でデッサンの基礎中の基礎を学ぼう!」という初心者向け。
視覚デザイン研究所から、1996年から何度も版を重ね人気の本です。

基礎中の基礎だけに、焦点があてられているのでわかりやすい!

この本は、デッサンに関してまんべんなく学べるというのでなく、基礎中の基礎だけに焦点があてられている。

それはデッサンの基礎として大事な「形をとる」と「立体感を表す」という点だけ。
なので、他の難しいことは一切書いてないので、やさしいし面倒くさくない。
ここだけわかるだけでも、デッサンの理解、絵の理解は進むだろう。

そして章(日)ごとに分けられて、簡単なところから段階的に学んでいく。
また文字量も少なく、わかりやすいのでサクサク読める。
本当にポイントだけをおさえているという感じだ。

練習問題の答え合わせが、理解しやすい!

基本的には、1日ごとに練習問題が出され、それを実際に描いていく。
練習問題は、本の「モノクロの写真」をデッサンするので、紙と2Bの鉛筆さえあれば大丈夫。
あとは、書見台があればいいかな。
(書見台は「actto BST-02 ブックスタンド」がおすすめ)

この本のポイントとしては、練習問題の答えとしてもちろん「正解例」がのっているが、「失敗例」ものっているという点(生徒が描いたものかな?)。
問題によっては、1つだけでなく複数の失敗例がのっている。
そして、どこか悪いのかの解説ももちろんある。

そこが初心者にとってはわかりやすい点で、この本のウリ。
初心者だと正解例だけをみても、何があっているのか間違っているのかを理解できにくい。
やはり正解と失敗を比較することで、理解は進む。

私の体験

私はデッサンの経験は、ほとんどなかった。
学生時代の美術の時間や、イラストの短期専門学校でほんの軽くやったぐらい。

そもそもデッサンなんて嫌いだったし。
興味のないものを、黙って描くなんて耐えられない。丸とか立方体の石膏とか、すごいつまらない。それにただ見たものを描き写すという行為が耐えられない。
常に「オリジナリティ」、人とは違うことを考えていた私としては、そんなことをして何の意味があるのかサッパリだった。

そして時はたち、自己流の絵を描いていたけど、どうも同じような絵ばっかりを描いていることに気づく。
同じような絵で、同じような描き方。
今思うと、そもそも基本的な画力がついてないので、自分が持っているワンパターンな技術しか使えなかったからそう思ったし、同じような絵になったのだろう。

そこを変えたいと思った。

で、「やっぱりデッサンか…」となった。
そしてデッサン本をいくつかあさり試したけど、いまいち…
普通の本は、情報量が多すぎて、何をどう理解したら、どう活用したらいいかわからないし…
マニアックな『デッサンの道しるべ』もやったけど挫折(知ってる人は知ってるけど、これをまともにやったら年単位かかる…)。

で、とにかく簡単なものからやろうと思い、ついに『デッサン7日間』にたどり着くと。

やってみると、まあ簡単。
簡単だし、わかりやすい。練習問題を全部やってみると、今までわからなかったことが「なるほどね」とわかった。ほとんど感覚だけでやっていたのが、しっかりとした絵に対する理解ができた。
絵の基礎的なことが理解できた。初歩の初歩だけど、私には大きかった。

もちろん、全部がすんなり簡単にわかったのではなく、練習問題を試して、わからないことを自分なりに考えてみたりした結果でもあるのだけど。
また、今まで右往左往してきた経験のおかげもあるけど。

そんなわけでデッサンの基礎を理解しただけでも、画力がアップしました。
私の場合は、「絵に対する理解」がアップしたのが大きいのかな。
その線を入れる意味とか、その形の意味とか、どう「らしく」描くのかとか。
あとは「立体感」「バランス感覚」がみについたことかな。

とまあ、最初っからコレやればよかったなと思える本でした。

まとめ

デッサンについて何もしらない初心者には、おすすめの一冊です。
基礎中の基礎が学べます。

でもデッサンについては、教えてくれる場や人がいるなら、教わったほうが早い気がしますね。

1人でやるには面倒だし、忍耐力も必要だし、わからないこと多いし。
それに描くためのいろんな技術が、才能関係なく誰でも身につきますし
若い頃に、美術部でも入っておけばよかったなと思いましたね(笑)

ちなみに「7日間」とありますけど、多分7日間ではできないと思います。
そんなに多くの問題があるわけじゃないですけど、じっくり描いて、じっくり解説を理解したり、また再度描き直してみたりとかとしてると、7日間では間に合わないかな。

まあ、そこまで急いでやる必要もないと思いますけどね。
大事なことは基礎を理解することですから。

それでは、デッサン本についての紹介でした。