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【感想分析】アニメ『活撃 刀剣乱舞』 第4話を視る!

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物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を「作り手の視点」の感想を読むことで、作り手としての視点を鍛えるシリーズ。
今回は、アニメ『活撃 刀剣乱舞』の第4話「守りたかったもの」の感想分析をします。

ちなみにゲームはやっていないが、花丸はみてます。
※ネタバレあり

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4話「守りたかったもの」あらすじ

慶応四年三月。和泉守ら第二部隊は江戸を訪れる。
彼らに下された新たな任務は、「勝海舟と西郷隆盛の会談を歴史通りに終わらせること」。
審神者は、幕末史上大きな転換点となったこの会談を阻もうと、時間遡行軍が出現するだろうと予測する。かつての主が生きた時代に思いを馳せる和泉守と堀川。
会談最終日に行動を起こす時間遡行軍。周囲を警戒する第二部隊の前に顕れたのは大太刀だった。
一方、歴史上に存在していないはずの浪士を追って軍艦へ忍び込んだ薬研は、会談が行われている屋敷への砲撃を阻むものの、多くの時間遡行軍に囲まれ窮地に陥ってしまう。
そこに顕れたのは、第二部隊の最後の刀剣男士だった。

「活撃 刀剣乱舞」公式サイトより引用

感想

今回は、「蜻蛉切」と「薬研藤四郎」の活躍回ともいえますね。

強敵の大太刀の登場し、蜻蛉切が大きく活躍してました。
出陣回数が多いので、大太刀のことを知っていましたし、他のみんながバッタバッタとぶっ飛ばされてる中で、ガッツリと耐えてました。
最後は、ここは任せていけー的な発言。そのセリフが一番似合うのが蜻蛉切ですね。

その大太刀とのバトルでは、陸奥守吉行が銃を連射いてるのが印象的でした。
西部劇のガンマン並の連射で、なんかウケました(笑)
さらに、銃の弾を刀ではじく相手に、さらにウケました(笑)おいおい、はじくのかよ!と。

ちなみに、宿屋シーンの蜻蛉切は『那波列翁伝』を読書してましたね。
実物を再現していて細かい(笑)

古典籍総合データーベース「那波列翁伝」(早稲田大学)
http://www.wul.waseda.ac.jp/kotenseki/html/nu02/nu02_04764/index.html

そして、薬研藤四郎。今回は和泉守兼定との行動が多め。
冷静な薬研が和泉守と一緒に釣りをしている姿は、なんともいえない和みがあります(笑)
また、和泉守が元主・土方のモノマネをしてるところに、実は見てました!と。
むしろ、冷静な薬研にみられていることが、何ともいえない恥ずかしさが(笑)
そこから今回のテーマにからむ真面目な話。喋りすぎな薬研でしたね。

一人で軍艦に乗りこむ薬研。
始めの侍との戦いの時に漂う「静かな間」ってイイですね。薬研の感じという。
2話のバトルでもそうでしたね。薬研の戦いの時に、スッと一瞬静かになりましたし。
薬研テイスト。

そこからの、わらわらと大人数の時間遡行軍との戦いで、大ピンチ。
女子のみんなが大好きな、薬研の太ももが斬られました(笑)
その時に、空から敵がやってくるかもってなった時に、太ももを斬られたことにキレた薬研ファンが降りてきたらどうしようかと思いました。なんのギャグアニメだよ(笑)

まあ、もちろんそこから降りてくるのは、第二部隊の最後の仲間と思われる鶴丸国永。
OPでネタバレしてるので、「ですよね~」って感じでしたが。
登場そうそう華麗に斬って決めてます。斬られた敵の血しぶきは、だいぶ派手でしたね。
そして、いつもの「驚き」セリフで、終了と。

今回もバトルと共に盛り上がる回でした。

分析

それでは、技術的な点を視ていきます。

堀川国広のセリフ

始めの方で、堀川国広が「僕達が心を1つにして、初めての任務。頑張ろう」といいます。

さながらクライマックス前のようなセリフともいえます。
4話にしては、少し重いセリフ。また、雰囲気も少し重い。
少し、アレ?という違和感を感じました。

まだ付き合いが浅いので、そんなにお互いのことを知らないしな~とも思いますので、1つとは言い切れないような。多少は1つになったけど。でも、言い切る国広。

逆に意味ありげです。何か意味のある前フリ?
まあ、意味があるか、ないかは後の回によるけど(笑)

追われる

アバンでいきなり怪しいヤツだと追われたり、釣りで誤魔化しつつも追われたり。裏で陸奥守吉行も追われていたりと、追われアピールをしてました。

追われアピールをすることで、「警備が厳重」という点を強く表現されていました。
まったくそういう表現をしなくても、なんとなく厳重な感じは出せますが、あえてシーンにすることで強調されます。強調されるからこそ、軍艦での攻撃がインパクトを増しています。

さらに、そのアピールをすることで、「ユーモア」を生み出していますね。
アバンで追っかけられたり、釣りしてて逃げるといった、面白シーンを。

このような複数の効果を出すシーンは大事ですね。

バトルの工夫

今回はいつもの敵でなく、スゴイ強い大太刀でした。
いつもの敵だとワンパターンになるので、敵そのものにも工夫が必要です。

そして、大太刀でのバトル。
もちろん剣を交える戦いも、単調にならないように工夫してます。
連携攻撃とか。
ちなみに、一番工夫してるところは、陸奥守吉行の「鬼さんこちら攻撃」でしたね(笑)
ユーモアも交えつつも、バトルに変化をつけて工夫してます。

「活撃 刀剣乱舞」は、謎を活かしたストーリー展開をしてますね。
ただ襲う相手が決まっていて守るのでなく、「本当の狙いは何なのか?」という謎を解く展開になっています。その謎解きが、面白さを作ってますね。

また今回は、いないはずの男がいるというミステリーですね(笑)
「いつの間にか歴史を変えられた」というタイムトラベルを使ったうまい展開です。

鶴丸国永の登場

ラストに登場した鶴丸国永。
もちろん、普通に登場してもつまらないですよね。登場には工夫が必要。
定番ですが、薬研藤四郎が絶望的にピンチって時の登場で、インパクト出しています。

彼が第二部隊の最後の仲間だと思いますが、簡単に考えると1話で登場してもよかったですが、1話に登場させないで後にとっておくことで面白さを生み出してますね。
また、大人数だとキャラクターを説明するのが少し大変になるので、後づけで登場したともいえます。

後づけで登場するのは、お得ですね。

テーマの表現

バトルバトルしていても、テーマはしっかりと表現されていっています。
今回は、「元主」についてですかね。

和泉守兼定が、懐中時計をキッカケに元主に想いをはせてました。
そして、「土方さんが最後まで守りたかったものって、何だったんだろうね」と、今回のテーマの問いとなることを堀川国広が聞きます。
和泉守と薬研が2人の時には、主について語り合ってました。

今後に、そのテーマの答えが出るのでしょう。

おわり

今さらだけど、こんのすけはロボットなのだろうか?

いろんな機能がついているけど、キツネ型未来ロボット?
となると、ネコ型未来ロボットを思い出すな。ドラえもんか…
「こんのすけ」という名前も、キテレツ大百科の「ころすけ」を思い出すな…
何か因果関係が…ころすけの擬人化!?

そんなどうでもいいこと思いつつ、また次回。

出典:Nitroplus・DMM GAMES/「活撃 刀剣乱舞」制作委員会(BS11 2017年7月23日放送)第4話