仕事は、長時間座りっぱなしで作業をしている。
若い頃は、何時間でも座っていられたが、最近は数時間座っていると腰が痛んできます。
また、あまり運動・外出しないので、たまに長い距離を歩くと腰が痛くなる。
普段生活する上では、常に痛いわけじゃないです。
これは「腰痛」といえるレベルではないのかもしれないが、不快な状態になってきている。まだ小さい問題。
しかし、このまま同じような生活していると、明確に腰痛になる日がくると思いました。
そんなことを沸々と思っていて、何をキッカケにしたのか忘れたが「予防もかねて腰を鍛えよう!」と思い立つ。
腰痛について調査する
以前に、腱鞘炎になった時に自力で治した経験があります。
そこから、「ある程度の体の痛みは、医者にいかずに自力で治せる!」と考えるようになりました。根拠のないただの自論ですが。
そして、すごく簡単なストレッチで治したので、今回もそのような簡単なストレッチがないかなと考える。面倒なのは嫌だし。
そこで、ネットで腰痛について調査してみると、いかにも心ひかれる本をみつけました。
それが『朝30秒の正座で腰痛が治る』。
朝30秒だけでいい!なんか、楽そう!しかも、たいしたお金も時間かからない!
こういうのを待っていました。とても私好みの本。
しかし、検索しても体験レビューはあまりないので、効果があるのかないのかが怪しい…
まあ、でも物は試しと考えてやってみることにする。
30秒正座をやってみる
そして、さっそく本を購入し、30秒正座を試してみる。
やり方は、すごく簡単。30秒正座するだけです。
もちろん、普通の正座と違う点があります。
かかとをくっつけて、正座をするという点。
やり方は、こんな感じ。
- 「L」のように、ひざ立ちになる(左右のひざ頭、ふくろはぎをつける)
- カカトをくっつけ、両親指の間は1cmぐらいあける
- くっつけたカカトに、お尻のくぼみがスポッとはめる感じで座る
- そして、30秒その状態をキープ。おしまい
やり方自体は、とてもシンプル。
この正座を始めてやった時は、痛いし、30秒も無理!
かかとは、くっつけたままを保てないし、それで座ると痛い。
5秒くらいしかできなかったです。
なので、クッションをはさみつつ、とにかく30秒やってみる。
(本では、できない人は最初はクッションをつかったり、お風呂でやることをすすめています)
そして、30秒終わり、立ちあがると何ともいえない感覚をかんじました。
何かが体に起こった。なにかこう、スッとしたような、整えられたような。
なので、「これは効くかも!」と思いました。
正座を続けてみて、どうなったのか
そして、正座を毎日続けてみました。
毎日、朝にラジオ体操のようなストレッチをしていたので、追加で30秒正座をするのは苦でもなかったです。
本当は「起きて朝一番」に正座をやると、より効果があるみたいですが、私はいつもやってるストレッチに組み込みました。
始めはクッションを使ったり、とりあえず短い時間でもいいから何も使わないで正座をしたりと。
そんなこんなで、そのうち痛みもなく正座できるようになりました。
とはいっても、正座で治るという話を、それほど信じていたわけじゃないです。
まあ、半信半疑だったし、治ればラッキーという感じでした。
そのせいか、毎日ストレッチのついでに正座はするけど、腰痛の予防がどうのこうのという話はすっかり忘れていきました。
まあ、忙しかったし、そもそもスゴイ腰痛で苦しんでいたわけでもなかったので。
そして時がたち、ふと思い出しました。
「ああ、そういえば腰痛を治すために正座してたんだっけ」と。
始めてから3ヶ月後あたりで(笑)
そして、今さらながら効果を振り返ってみました。
そういえば長時間座っていても、それほど苦にはならなくなっているような気がします。さすがに、あまり長く座ってるとお尻は痛くなりますが。
また、以前は部屋の掃除すると、掃除の後はいつも必ず腰が痛くなっていました。何度も腰をかがめる動作をするので。しかし、最近は掃除をしても、そういうことが無いことに気づきました。
さらに、外出で長い距離を歩くと腰にきてましたが、それもあまり無くなりました。運動不足なので疲れたり、足は痛くなりますが。
なので、少しは効果はあったと思います。
『朝30秒の正座で腰痛が治る』とは
著者は、約30万人を施術してきた聖和整骨院院長の金聖一氏。
本人も事故の後遺症による腰痛で苦しんだ体験をしており、いろんな資料を調べたり、自分でいろいろ試したりで、正座による腰痛改善方法を発見する。
多数のメディアにとりあげられ、「正座の金さん」と親しまれている。
目次
1章 腰痛治療で病院に行ってはいけない
2章 腰痛の原因は、腰以外の場所にある
3章 腰痛を引き起こす3つの原因
4章 「朝30秒の正座」の正しいやり方
5章 なぜ「朝30秒の正座」が腰痛を治すのか
6章 「朝30秒の正座」で腰痛が治った!喜びの声
7章 正座であなたの体が変わる!
付録 「つらい」「痛い」ときに効果のある体操
本の内容
正座のやり方はシンプルなので、「やり方」自体にそれほど多くのページをさいているわけじゃないです。基本的には、やり方は1つで、後はできない人への対応策がいくつか書かれているだけ。
なので、やり方だけ知りたい人は、本を読む必要はないかと思いますが、腰痛をかかえている人にはタメになる情報がかかれています。
まず、腰痛治療についての「勘違い」について書かれています。
湿布薬や、マッサージ、コルセットは治すためのものでないようです。
そして、病院で完治することは難しいと書いています。
理由として結局のところ、これといった決定打となるような治療方法はないとのことなので。
そして、腰痛がおきる原因。
著者の考えでは3つの原因から腰痛がおきると考えています。
それは、「背骨のゆがみ」「足の使い方」「血流の悪さ」。
簡単にいうと、体のバランスが崩れることと、加齢による血管の廊下が腰痛の原因。
それが、正座によって、その原因をとりのぞけるという仕組みです。
そして、いろんなケースで治療してきた体験談が書かれています。
- 昔に椎間板ヘルニアの手術で治り、だいぶたってから転倒した際に腰痛が再発し、再手術できないと言われた人
- 趣味のテニスをすごいやりたいのだけど、腰痛をわずらってしまった人
- ぎっくり腰を繰り返す人
- 日ごろデスクワーク中心で、外回りでは重いものをもって歩く人
- ひざを痛めたことをキッカケで腰痛になった人
- 一日中立ち仕事をしている人
あとは付録として、腰やそれ以外の部分の「つらい」「痛い」ときに効果のある体操が掲載されています。
- 朝起きて腰の痛みを感じたときに
- 足がつってしまったときに
- 肩こり、頭痛がつらいときに
- 立ち上がった際に腰やひざが痛いときに
- 正座で足がしびれたときに
このような内容となっています。
おわり
こういう治療法が本当に効果があるのかは、ちょっとわからないところですよね。
根拠が本当に正しいのかどうなのか、素人にはわからなかったりしますし、お医者さんによっても意見が分かれたりしますし。
しかし、この治療法は正座するだけという、とても簡単ですし、大きなリスクやお金がかかるような方法でもないですので、試す価値はあるのではないでしょうか。
ある程度の期間やってみて、ダメならダメと判断して。
あと、この正座は「猫背の改善」「ひざ痛にも効果あり」「むくみが消える」「高齢者の筋力アップ」「O脚が治る」「疲れにくくなる」「エコノミー症候群予防」「尿モレ」「胃腸の働きUP」「ストレス解消」「肥満防止」などにも効果があると本に書かれています。
個人的には、そこまで効果があったかは疑問ですが(笑)
ちなみに、YouTubeでも整体師による「正座ストレッチ」についての動画がいくつかありますね。
著者とは関係ない整体師の方で、この本とは少し違ったやり方だったりしますが。
やはり正座には、それなりの効果があるのかもしれません。
朝に30秒の時間がとれる方は、正座を試してみてはどうでしょうか。
ちなみに、著者はMOGUとコラボして「金先生の正座ストレッチクッション」なるものを出しているようですね。正座しやすいのかな?
それでは、書籍『朝30秒の正座で腰痛が治る』で腰痛を自力で治したお話でした。
出典:金聖一『朝30秒の正座で腰痛が治る』(ダイヤモンド社、2013年)
以前に「腱鞘炎」になった時に、自力で治した時の記事はこちら。