今期のセラミックファンヒーターの選び方、おすすめの新製品を紹介いたします。
電気暖房の「セラミックファンヒーター」は、エアコンや石油暖房機などを置けない脱衣所(洗面所)やトイレなどのちょっとした場所や、または部屋で補助的に使うのに最適。
使いすぎると電気代はソコソコかかりますが、すぐに暖かい風を出してくれるので、とても使いやすいです。また、遠赤外線を利用したタイプの電気暖房より、安全に使えます。
メーカー
セラミックファンヒーターの主なメーカーは、「パナソニック」「シャープ」「アイリスオーヤマ」「山善」「デロンギ」などがあります。
「アイリスオーヤマ」「山善」はお手頃価格で、購入しやすいです。
簡素な機能から、いろんな便利機能がついているものがあります。また、アイリスオーヤマは、カラーバリエーションがあったりします。
「パナソニック」「シャープ」は、値段は少し高めですが、大手家電メーカーという品質の安心感があります。上位機種として、加湿機能付きの製品も。パナソニックのファンヒーターは、ロングセラーとして長年使用している人もいて人気(私も2017年1月に購入。そのレビュー記事はこちら)。
「デロンギ」は、値段は少し高めですが、洗練されたお洒落なイタリアンデザインと、ハイパワーが特徴です。また、3年保証というのも珍しいところ。
大きさ
使用する場所によって、その場所にあった「大きさ」で選ぶのもポイントです。
昔は、少し巨大なセラミックファンヒーターもありましたが、最近の製品はどれもコンパクトで、どこでも置けるサイズになっています。
どれを選んでも、それほど場所をとるものではないでしょう。
ちなみに、コンパクトになるほどパワーは弱くなります。
ワット数
ヒーターの暖かさに大きく影響がある、「ワット数」は大事なポイントです。
通常のヒーターは、「600Wの弱」と「1200Wの強」の2段階で暖かさを変えることができますが、「800W」前後あたりの1段階しか変えられないものもあります。
このワット数は、暖かさに直結します。
低いと暖かさが弱く、高いと暖かさが強くなります。
なので、暖かさを求めるなら「1200W」に対応した商品が1番おすすめです。
それに2段階ですと、いろんな場面での使用を考えられますし。
「800W」前後の1段階しかないものは、部屋で足元だけを温める、トイレや脱衣所など狭い部屋での使用が好ましいです。
しかし、人によってはパワーが物足りない場合も。
ちなみに、ヒーターの大きさが小型のタイプは1段階というものが多いです。
パワーでいえば、デロンギの製品には「1400W」や「1350W」のハイパワーのものがあります。
また、それらは3段階で、さらにいろんな場面での使用ができますね。
※2017年製。1350Wのハイパワーで、弱(450W)、中(950W)、強(1350W)の3段階、エコプラス運転で25%の省エネで、他にも機能十分な製品です。また、イタリアンデザインがお洒落です
※2018年製。コンパクトサイズですがパワーがあり強(1150W)、弱(750W)の2段階。グットデザイン賞の丸みをおびたイタリアンデザインがお洒落。ブラック「HFX30C11-AG」もあり
機能
セラミックファンヒーターは暖かくするだけでなく、製品によって色々な機能がついています。
自身の状況にあった機能を選ぶのもポイント。
最近では、以下のような機能の製品があります。
- 転倒防止機能
- 人感センサー
- 加湿機能
- 消臭機能
こちらを1つずつ、詳しく解説します。
転倒防止機能
ほとんどのヒーターには、「転倒防止機能」がついています。
ヒーターがついてる状態で、何らかの拍子で倒れたら火事になる可能性があるので、倒れた時に自動で電源がOFFになる機能です。
最近のヒーターには必ずあると思いますが、安全に使用するには大事なチェックポイント。
さらに細かいことですが、転倒について強く考えるなら「重さ」もチェック。
軽いと持ち運びに便利ですが、重い方が転倒しにくくなります。
倒れても転倒防止機能があるので大丈夫だと思いますが、何らかの万が一を考えて、その点も気をつけてもよいと思います。
人感センサー
「人感センサー」は、近くに人がきたことを感知して、自動で起動し暖かい風を送ってくれます。
いちいち電源のON/OFFをするのが面倒な人にはオススメな機能です。特に、トイレでの使用時に適しています。
※2019年製。従来品から首振り機能が追加!さらに、3段階(ターボ:1200W/標準:1000W/静音:600W)といろんなシーンで使いやすく。
あまり機能がいらないなら、シンプルな人感センサーモデルのマイコン式「JCH-126T」とメカ式「JCH-126D」もあり
加湿機能
セラミックファンヒーターには、「加湿機能」がついているものもあります。
冬の乾燥が気になる方にはオススメ。また、セラミックファンヒーターは暖かい風をおこし、乾燥しやすくしてしまうデメリットがあるので、この機能があると嬉しいところです。
簡易的な加湿機能ですと、手頃な価格の製品についていることもありますが、しっかりした加湿機能のついた製品は価格は高め。
※2018年製。加湿空気清浄機「プラズマクラスター」で人気のシャープ。暖房運転、加湿運転、プラズマクラスターの1台3役。温度と湿度のWセンサーでエコ運転や、防災対応した二重転倒OFFスイッチなどがあります
消臭機能
トイレなどで使用する場合は、「消臭機能」があると良いです。
長い間、ヒーターをトイレに置いておくと、臭いがヒーターにしみつき、臭いのある風を発生させることがあります。特に、セラミックファンヒーターは、後ろから空気を吸い込み、暖かい風を吐き出すような構造になっていますから。
そこで、消臭機能である「消臭フィルター」がついている製品ですと、臭いをおさえてくれます。
※「臭い」については関連記事「セラミックファンヒーターの臭いの問題と対策」もどうぞ。
※2019年製。トリプルフレッシュ(R)バイオフィルターがサイクル消臭でニオイの物質を持続的に吸着・分解します。山善は毎年、消臭機能の製品を発表して力を入れています
使用する人に合わせる
使用する人によって、選ぶのもポイントです。
小さい子供がいる家庭
小さい子供がいる家庭ですと、「チャイルドロック」機能がほしいところです。
親の知らない間に、小さい子供が操作して動かしてしまうこともあります。
通風口にさわって火傷をしたり、うっかり布をかぶせたりして火事になったり。そんな予想のできない危険があります。
遠赤外線タイプの電気暖房よりはセラミックファンヒーターは安全ですが、小さい子供がいる家庭では欲しい機能。
※2019年製。2つのボタンを同時に3秒押してチャイルドロック!
お年寄りが使う
使用する人がお年寄りの場合は、「操作ボタンはシンプル」な方がよいです。
よく、両親にプレゼントする方もいますので、その点を考慮するのもポイント。
電子パネルの操作や、ボタンを押すごとに設定が変わるといった複雑な操作は、年配の方には難しいので、あまり好ましくないです。
ヒーターの中には、シンプルな操作ですむツマミタイプのものがあるので、そういったタイプがオススメ。
また、機能がシンプルなものほど長持ちするでしょうね。
※2017年製。つまみタイプのシンプルな操作で、二重転倒防止搭載。ロングセラーを生み出している信頼性のパナソニックです。デザインもシンプルでどこに置いても違和感がないです。また、コードが後ろにスッキリしまえるのは、使わない時に便利
2019年はピンク色の「DS-FP600-W」を発表。より軽いですが、600Wしか無いのが難点。狭いトイレには良いかも
おわり
いろいろと選ぶためのポイントをあげてみました。
選ぶのは迷うかと思いますが、「予算、使用する状況、特にこだわっている点」で考えてみてはどうでしょうか。
あと、セラミックファンヒーターに限らず暖房器具は、急に寒くなったり冬本番になってくると在庫がなくなったり、価格が急に高騰したりしますので、なるべく早めの購入をオススメします。
最後に注意点。ヒーターは電気の家電なので、もちろん「水場」では危険です。なので、脱衣所などで使用する場合は、安全をしっかりとれた状態で使用してください。
また、すぐ近くに置いて、体の同じ箇所に長い時間あて続けると「低温火傷」になったりすることもあるので、ご注意を。詳しくは、説明書をご覧ください。
それでは、セラミックファンヒーターの選び方・おすすめの紹介でした。
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