今期2020年~2021年シーズンの「壁掛けヒーター」の選び方のポイント、人気のオススメ製品を紹介いたします。
※床に置くタイプのヒーター記事はこちらをどうぞ
⇒ セラミックファンヒーターの選び方・おすすめ(2019~2010年版)
壁掛けヒーターとは?
壁掛けヒーターとは、壁に取り付けて使用するタイプの電気ストーブ。
一般的には、床に置く電気ストーブ(セラミックファンヒーターやカーボンヒーターなど)がよく使われていますが、壁に設置することで床の場所をとらないです。
そして、ぶつかって倒したり、ひょんなことから布を被るという危険がなくなり安全。また、小さい子供の届かない高い場所にあるので、子供がいる家庭にも好ましいです。
脱衣所や洗面所、トイレ、台所、玄関などでの使用に最適ですし、脱衣所ではヒートショックを防いでくれます。
エアコン並の暖かさとはいきませんが、厳しい冬をのりこえる手助けをしてくれる製品です。
設置は大掛かりな工事ではなく、ネジでとめるような設置方法なので一般の方でも簡単(壁によっては少し面倒ですが)。
心配な方は、電気工事の方に設置を依頼するのもよいですね。
また、ほとんどの製品には「送風」機能がそなわっていて、夏には扇風機がわりとして使えます。冬と夏、1年中使えてお得(送風の電気代は安いですよ)。
以下、壁掛けヒーターのメリット・デメリットをまとめてみました。
壁掛けヒーターのメリット
- 脱衣所やトイレを暖めるのに最適
- ヒートショックを防げる
- 場所をとらない
- 床に置くより安全(倒したり、布を被るなど)
- 夏は「扇風機」として使える
壁掛けヒーターのデメリット
- 部屋によっては設置が難しい(コンセントがない、ちょうどよく設置できる壁の領域がない)
- 壁の取り付けが、製品や壁によってちょっと面倒くさい
安全なのか?
ほとんどの製品には、安全を考慮した機能がそなわっています。
ヒーターの温度が過剰にあがりすぎたら停止する「温度過昇防止装置」があったり、傾いたり、落下した際に停止する「転倒オフスイッチ」があったり、切り忘れた時には一定の時間連続して動作していた場合に自動停止する「自動オフタイマー」の機能がついてたりします。
もちろん、それで安全というわけではなく、「使用上の注意を守る」ことは必須です。
熱を吐き出す下側に物があったり、カーテンやスプレー缶が近くにあったりすると危険。
また、そもそも設置をきちんとしていないと、本体の落下の危険があります。
安全な機能はありますが、説明書をきちんと読んで自身で気をつけて使うことも大事です。
どんな種類があるのか?
壁掛けヒーターには、大きく2つのタイプがあります。
「温風タイプ」と「遠赤外線タイプ」です。
温風タイプは、セラミックファンヒーターといわれるもので、エアコンのように通風口から暖かい風をおくるタイプ。
エアコンほどのパワーはないですが、狭い部屋を暖められます。
価格帯は、5千円~1.7万円程度と床に置くタイプより少し高め。
遠赤外線タイプは、カーボンヒーターやグラファイトヒーターといわれるもので、中身がむき出しで白い筒状のものが赤くなって赤外線を放出するタイプ。
じんわりとした暖かさが特徴。さらに、ファンで暖かさを風でおくる機種もあります。
価格帯は、3.5万円~4万円程度と高め。
ちなみに、遠赤外線タイプの中の「カーボンヒーター」と「グラファイトヒーター」の違いは、カーボンヒーターは炭素繊維を使い、グラファイトヒーターは黒鉛を使用しています。
グラファイトヒーターの方が値段が高く、立ちあがりが少し速いのと、赤外線域の放射強度量が高くなり暖かいです。
選ぶ時のポイントは?
消費電力
まず、大事なポイントは「消費電力」。
暖かさを求めるなら、ワット数が大きい方がよいです。
1200Wと800Wを比べると、もちろん1200Wが暖かい。
製品は「1200Wの強、600Wの弱の2段階」「1200Wの強、800Wの中、500Wの弱の3段階」「800Wの強、500Wの弱の2段階」というパターンが多いです。
もちろん、3段階あるといろんなシーンで使えます。
人の熱の感じ方には差がありますので、無難に考えるなら1200Wは欲しいところ。
しかし、1200Wになると少し価格が高くなるので、今より少しは暖かくしたい、ヒートショックだけでも防ぎたいという方なら800Wでも十分でしょう。
機能
「機能」も選ぶポイントとなります。
送風(冷風)
夏に扇風機として使える「送風」機能は、大抵の製品についています。
中には、数段階の強さの風をおくる製品も。しかし、オマケ程度の風力しかでない製品もあります。
リモコン
製品によっては、リモコンがあります。
いちいち、本体近くにいかなくても操作できるので便利。また、中には水に濡れても大丈夫な「防水」のリモコンの製品もあります。
人感センサー
目立った違いの大きな機能としては「人感センサー」。
人がいることを感知して、自動で起動して暖めてくれます。いちいち、ON・OFFの操作するのが面倒な方にはオススメ。
温度センサー
温度がある程度の室温になったら、出力を抑えたりと調整してくれる機能です。
自動調整によって、電気代の節約となります。
その他
他に変わった機能としては、「ドライヤー」モードがあり、ドライヤーとして使える製品も。
また細かい点としては、ヒーターには「フィルター」がついているのですが、そのお掃除が簡単な製品もあります。
おすすめ壁掛けヒーターの比較まとめ
「温風タイプ」と「遠赤外線タイプ」の人気のオススメ製品を紹介いたします。
メーカーによっては、今期に新製品を発売してないメーカーもあります。
温風タイプ
山善 壁掛けタイプ 脱衣所温風ヒーター(スリムタイプ) DFX-RK12
製造年:2019年
消費電力:温風 1200W/600W、送風
サイズ:幅28×高さ35×11cm
重量:3.1kg
電源コード長さ:1.8m
- 送風モードあり
- 温度センサー
- リモコン
- 切タイマー 1・2・4・6時間
- 自動オフタイマー(3時間連続運転で自動停止)
- 転倒オフスイッチ
山善のリモコン付きの壁掛けヒーター。
1200Wと十分な温風設定があり、スリムなタイプで設置しやすく、温度センサー機能で設定した温度によって自動ON・OFFにすることができます。
山善からは以前から床に置くセラミックファンヒーターはよく販売してますが、スリムタイプの壁掛けは初めて。
全体的にはよい評価が多いですが、人によっては暖かさの評価がわかれることもあるようですね(部屋の広さや、設置場所にもよる感じですが)。
ZEPEAL 壁掛け脱衣所ヒーター 人感センサー DWC-A1208
製造年:2019年
サイズ:幅27.5×高さ36×奥行き13cm
本体重量:2kg
消費電力:温風 1200W/800W/500W、送風
操作器コード長さ:約0.5m
電源コード長さ:約2.1m
- 送風モードあり
- 人感センサー(退出後、5分で停止)
- 切タイマー 1時間/2時間/3時間
- 自動オフタイマー(3時間連続運転で自動停止)
- フィルターお手入れランプ付
- 転倒オフスイッチ
ZEPEAL(ゼピール)の壁掛けヒーター。
毎年、製品をリニューアルしており、ホワイト(WH)とブラウン(BR)のカラーがあり(ブラウンといっても、一部分がブラウンなだけ)。
3段階の細かい温風切り替えができ、人感センサーがあるのでセンサーがほしい人はこちらの製品がおすすめ。
以前から購入者の評判もよいです。
ちなみに、安く購入するなら下位モデルの温風 800W/500Wの「DWC-A808-BR」もおすすめです。
2021年1月に購入して洗面所で私も使用してます。
(関連記事)壁掛けヒーター「ゼピール DWC-A808-BR」を使ってみた感想
山善 壁掛式脱衣所温風ヒーター リモコン付 ドライヤー機能付 切タイマー付 DFX-RJ12(W)
製造年:2016年
消費電力:ドライヤー 1200W/1150W、温風 1150W/600W、送風 24W(強)/14W(中)/8W(弱)
サイズ:49×31×10.5cm
重量:4.7kg
電源コード長さ:約3.5m
- 送風モード/ドライヤーモードあり
- リモコン
- 切タイマー 1時間/2時間/5時間
- 自動オフタイマー(8時間連続運転で自動停止)
- 転倒オフスイッチ
- 上下左右の風向調節 吹出口を動かして風向きを調整
山善の温風タイプの壁掛けヒーター。
通常の温風の他に、ドライヤーができるモードがあるのが面白いです。脱衣所を暖めて、お風呂から上がった後はドライヤーモードで乾かすという使い方ができます。乾かす時に両手が使えて便利という声も。
AmazonやYahooショップで、評価は高め。
遠赤外線タイプ
コロナ (CORONA) 壁掛型遠赤外線暖房機 ウォールヒート CHK-C126A
製造年:2017年
サイズ:幅52,5×20.4×17.8cm
重量:4.5 kg
消費電力:暖房 1200W/600W、送風 22W(強)/15W(弱)
電源コード長さ:約2.5m
ヒーター方式:カーボンヒーター(600W×2本)
適用面積目安:1.5坪以下(約3畳以下)
- 送風モードあり
- 防水リモコン
- 人感センサー(退出後、1分で停止)
- 切タイマー 30分/1時間/2時間
- 自動オフタイマー(3時間連続運転で自動停止)
- ecoオート運転 温度により出力を自動調整
- 異常加熱時に「警告音」でお知らせ
- フィルターのホコリが詰まった時に「ランプ」でお知らせ
大手メーカーであり、日本製なので信頼性と安心感があります。
サイズは、温風タイプのヒーターと比べると横幅は長めですが、高さが20cm程度なので意外とコンパクトな印象。そして、赤外線の熱を発し、それにファンを回して温風をプラスした瞬間暖房で暖まりやすくなってます。さらに、温風の強弱を調整可能。
また、フィルターは通常は上部や後ろにありますが、こちらは左右にあるので掃除が簡単です。
価格は高めですが、充実した機能がそなわっています。
Yahooショップで、評価は高め。
ちなみに、ショップによっては「DHK-C1216A(家電量販店モデル)」という型番で販売されていることもあります(機能は同じ)。
高須産業(TSK) 涼風暖房機 脱衣所・トイレ・小部屋用 非防水仕様 ホワイト SDG-1200GSM
製造年:2017年
サイズ:幅52.5×高さ20.4×奥行13cm
重量:3.5 kg
消費電力:暖房 1200W/600W、送風 22W(強)/15W(弱)
電源コード長さ:約2.5m
ヒーター方式:グラファイトヒーター(600W×2本)
適用面積目安:1.5坪以下(約3畳以下)
- 送風モードあり
- 防水リモコン
- 人感センサー(退出後、1分で停止)
- 切タイマー 1時間/2時間/3時間
- 自動オフタイマー(人感センサー時、1時間連続運転で自動停止)
- 温度センサー 温度により出力を自動調整
高須産業の壁掛けグラファイトヒーター。
グラファイトヒーターなので、カーボンヒーターより立ちあがりの速さ、暖かさがあります。以前から人気の2012年発売「SDG-1200GS」の後継機で、本体は変わらずリモコンが防水に変更。他の製品に比べ圧倒的に取り扱っている店舗が多く、以前から人気で各ショップで評価は高め。
ちなみに、本体下50cm以内に造営物(照明など)がある場合は、別売りオプションの「温風ガード RD-HG1」を取り付けることで使用できます。
おわり
いろいろと選ぶためのポイント・おすすめ製品をあげてみました。
遠赤外線タイプは価格が高いので、お手軽に使用するなら温風タイプが好ましいです。
また、壁に設置するのは少し難しい、安全性が心配という方は、通常の床に置くタイプをオススメします。その場合は、以下の記事を参考までにどうぞ。
そして、購入前に具体的な取り付け方法などの詳しい情報を知りたい方は、公式サイトから「取扱説明書」をダウンロードしてご確認ください。「型番 取扱説明書」で検索すると、たいていヒットします。
ちなみに、最近の暖房機器は公式サイトがないような、よくわからないメーカーが多々販売されており、アフターサービスがどうなってるかちょっと怪しいところもあるので、その点はご注意下さい。
それでは、壁掛けヒーターの選び方・おすすめの紹介でした。
(セラミックファンヒーターの関連記事)