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【感想分析】アニメ『レガリア』 第8話「帰還」を視る!

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物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を「創り手の視点」の感想を読むことで、創り手としての視点を鍛えるシリーズ。
今回は、アニメ『レガリア The Three Sacred Stars』の第8話「帰還」の感想分析をします。
※ネタバレあり

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8話「帰還」のあらすじ

イングリッドの言う“共鳴”の意味を考えるユイ。レナとティアはケイを助け出そうとする中で、12年前のケイの記憶に触れ真実を知る。一方、レナとティア抜きではレガリアの力を十分に発揮できず、ヨハンに追い詰められていくユイとサラ。絶体絶命のその瞬間、イングリッドがある意外な行動に出るのだった。

レガリア公式サイトより引用

8話の構成

  1. ケイを取り戻そうとする
  2. ケイの過去をみる
  3. ユイとサラがバトルする
  4. ユイがピンチ
  5. イングリットが裏切る
  6. ケイを取り戻し、みんなでフルボッコ
  7. バトルを終えて

感想分析

前回の終わりでバトルが終わることを危惧していましたが、ヨハンくんとのバトルは続きます。
そりゃそうだよね。
それでは、視ていきましょう。

(アバン)隠れてます

前回に続き、隠れています。
ふと思ったけど、レガリアってスゲーデカイんじゃなかったっけ…
なんか妙にちっちいサイズになって見える。
たまにサイズ感がおかしくなる。
まあ、そこは気にしたらダメなのか。

(Aパート)ケイを救うことを決める

レナは気を失い深層世界にいき、裏レナに出会う。
裏レナの正面カットだけど、なんか不思議と「小悪魔」的にみえるんだよな。
ニヤニヤ的な。
口は「-」でもよかったんじゃない。

で、裏レナにヒントもらい現実へ。
レナケイは私達の、エリニウスの中にいるんだと思う
エリニウスって、あのいつも裏レナと出会う深層世界のこと?
えー!もしやケイは、今まですぐそばにいたってこと?
あのいつも背景にみえる建物にいる感じだし…
幸せの青い鳥の「本当の幸せはすぐ近くにありました」ってやつか。

レナユイ1人じゃ、アレクトの力が使えなくなっちゃう
そうなんだ。
というか2人乗ってるけど、どっちが何の役割をになっているのか、今だよくわからん…

で、ティシスを呼び、ティシスがあっさりアレクトのそばにくる。
まあ、ご都合なのがレガリアです。

レナとティアが眠る。
レナがふわっと白く光り、ティアが「うわぁ」と驚き、眠る。
何に驚いているかの演出がなく、わかりにくい。
レナみたく体を光らせるなどしたら、よかったんじゃないかな。
まあ、眠り方は可愛いけど!
GOOD!

2人が眠ったら、「マニュアル操作」になりました。
前は頭にイメージしただけで操作できたけど、今度は手動なのかな?

子機爆弾がユイたちのそばに。
そこでユイが操作してもアレクトが動かず、で円盤投げる。
…えっ?どういうこと。操作できないのに、操作できる?Why?

ティアが深層世界でわー、大きいねと。
なんかティアは毎回そのセリフいってないか?気のせいか。
でも、レナとティアの2人だけだと、なんかイイね。可愛いタッグ!
時にキャラクターの組み合わせを変えるのも、面白さが出るんだよね。
GOOD!GOOD!

「隠れる」ことより「戦い」を選択する

見失い探すヨハンくんに、待ち構えるティシス。
えっ!自ら姿あらわすの!うまく力使えない時にダメー!
みつかって仕方なく戦うならわかるけど、そんな追い詰められてもいなのに出るなんて不自然。
無理やりだな。それがレガリア。

で、ここでいつもの「デーデデデー」の緊張感が盛り上がる音楽が鳴るけど、ここじゃないだろ!
スカイダイビングの時も使ったけど、使い所がたまにおかしいな。
緊張感が盛り上がる音楽なので、ここぞという所で使わないと効果弱まる。

で、バトル。
あれっ…、けっこうグリグリ動かせてる。
力使えないとかいってたけど、あんまり関係ないんじゃ…

アレクトとティシスの連携プレイ。
ユイ「うあああああー」とへし折る声がイイ!
フカンからのインアウトのカメラワークもイイ!
GOOD!

もいで、投げると。ドーンと爆発
意味不明な爆発だけど、アクションのシメとして派手でイイ。
GOOD!

ケイの過去の記憶

ケイの記憶をのぞきます。

ボロボロのケイを発見。浮浪者のようになってます。
2000年も生きてるんだから、もっと賢く生きようよ!
イングリットがこんなところに1人でどうしたの?と現れる。
というかお姫様が、なぜこんなところにいるの?
というか瓦礫の影からあらわれるし。

で、甘々にあまやかされるケイのシーンが続く。
うーん、もっと2人の深い関係性がみれるシーンがほしかったな。
そういうところでキャラクターの表現、関係性が強化されるのに。
あっさり流しすぎで、浅い関係性しか見えない。

現実ではやってくれたねとヨハンくんがブチ切れます。
集まる子機。なんかGがわらわらみたい。

そして深層世界では、リムガルドフォールの場面が。
といっても、それほど詳しい説明はなく、1話のアバンシーンが少し伸びたようなもの。
もっと説明的なものが欲しかったな。
あんまり「謎が説かれた!」というような驚きのシーンでもない。
まあそんな感じだろうなという視聴者の予想どおり。

リムガルドフォールが起こり、アレクトとティシスが倒れているシーンへ変わる。
過去と現在が重なる感じでイイ。
GOOD!

(Bパート)リムガルドフォールの後

街で落ち込むイングリット。
だいぶ省略している感じだな。
多分、事故が起きてボーゼンとし、ケイを連れ、施設内は誰もおらず、今後は街に人を探し、誰もいなくてガッカリ的な感じなのかな。
ちゃんと説明しないとイマイチ伝わないな。
また、あんなデカイ出来事のわりに、イングリットの感情がまったく伝わらない。
大きな感情」が動くポイントは、ちゃんと伝えないとね。

馬鹿にするヨハンくんを銃で撃とうとするイングリット。
イングリットは、ヨハンくんが何者かわかった上で撃とうとしてるのかな?
そのへんも説明されてないので、イングリットの気持ちが弱くなる。
とにかく説明が曖昧なのがレガリアだな。

で、ヨハンについていくイングリット。
しかし、彼らは今まで12年間も何をしていたんだろうね?

ユイは大ピンチです

アイアンクローで捕まったアレクト。
そして、ヨハンくんの死刑宣告お姉さん。もう死んでいいよ
空へ飛び、体からコードが出て、アレクトをビリビリ!
アレクトブシャー!!!
体から黒い液体が、目から黒い液体が。
ユイが呼吸困難のようにガクガクブルブル。
コクピット内に目玉がボヨンボヨンと。
ユイのガクガクブルブルの顔アップ。
コクピットに赤い液体が溜まっていきまくり。
ガボガボゴボゴボと溺れるユイ。
だいぶインパクトがあってよい。
GOOD!GOOD!GOOD!

しかし、細かいことをいうとユイのガクガクブルブルとか、ループしてる絵の動きにみえて甘い。
他でもよく見るとユイが甘い動きに。
インパクトあるシーンなので、もっと丁寧にやってほしい。

裏切るイングリット

で、ユイを助けるイングリット。
ちょっと裏切るのはやくないとヨハンくん。
確かに早いな。早いというか、なんか「裏切った感」が伝わらないな。
まあ、あんまりユイ達に酷いことしてないからね。
そういうシーンがないので、裏切った感が弱い。

ヨハンくんにぶっ飛ばされるメガエラ。
ヨハンくんにはイングリットの考えはバレバレです。
まあ、そう考えるわな。普通に。

深層世界では、2人はケイの目の前に来て、3人の宝石が合体へむかう。
でも、体から宝石だすのは、この場面でよかったんじゃないの?
なんか中途半端だな。
あとケイが捕まっているヒモがあるけど、なんかシンプルすぎて絵が弱いよな。
もっと「グリグリのゴリゴリのドロドロ」でガッツリ捕まっている絵のほうが強くなる。

で、コクピット内。ケイが操られイングリットを撃とうと。
途中ヨハンくんのイングリット。フッフッといやらしくつぶやく絵がイイ!
ケイのセリフを操る酷いヨハンくんがイイ!
GOOD!

そして撃つか撃たないかで、宝石が合体してケイ復活へ。
このシーンの流れが少し気になるな。
ここは「撃鉄」おろし合体じゃなく、「引金」ひきそうで合体だろう。
撃鉄おろしじゃあ、まだ死にならないから緊張が高まらない。
あとイングリットが「自分の銃をチラ見」するのはよくないな。
「自分が助かるために、ケイを殺そうと一瞬思う」みたいに受け取られたりもする。

また撃鉄おろすまでの間のシーンがなんか甘いな。
現状は今まで楽しかったよ。イングリットで、イングリットが目をふせ、バイバイいってケイが涙し、間あって、撃鉄おろし、合体と。
改善するなら今まで楽しかったよ。イングリットで、イングリットがケイをみつめる間が少しあって、ケイが涙し手が震え、それを見たイングリットが安らかに目をふせ、バイバイいって引金に手をかけ、合体と。
これならイングリットとケイの気持ちのやりとりも出る。

またケイの記憶の回想で、ヨハンに向かってイングリットが銃で撃ちそうになるシーンがあるけど、このシーンと変に被ってよくないな。関連性があって強まるならいいけど、あまり関連性がないし。
関連性をつけるなら、ヨハンが喋ったことをケイが喋るを使うのがいいかな。
君に拾われたせいで、この娘が酷い目にあっているんだからねのセリフを、ケイを使って言うとかね。なら、「ヨハンの呪縛」みたいなものが関連づけられてシーンが強まる。

しかし「共鳴」って何なのだろう?
なんでイングリットは共鳴で助かることを知っていたのか?
まあね。

ケイの帰還

深層で縛られていたヒモがとけて、ケイが帰還。
現実とリンクさせて涙するケイがよい。
GOOD!
また、3人ニッコリが可愛い!
GOOD!

そして、ケイとイングリットの感動の再会
ケイとイングリットの関係性の背景がほとんど語られていないので、感動の印象は弱いと。
記憶の回想がちゃんと描かれてたらね。

現実に戻るレナ。
頑張ってユイを抱きしめるレナ。
ここはちょっと「お姉ちゃん」らしい感じがよかったかな。
普通に抱きあうのでなく、レナがユイの頭をかかえ抱きしめ、頭ナデナデとか。
レナの「お姉ちゃん」らしいところも見たいよね。
しかし、ユイはあれだけ酷いダメージくらったのだから、何らかのダメージ感がある絵がほしかったかな。
あの赤い水で、髪が濡れてるとかでもいいけど。ちょっと髪のほつれとか。

フルボッコタイーム

ケイが帰還し、形勢逆転。

ケイ素粒子レベルまで分解してあげる
あれ?ケイちゃんって「天然のふわふわ系」な女の子じゃなかったの?
なんか、「しっかり者のお姉さんキャラ」っぽくなってる。
または「キレっキレっSキャラ」
全然イメージと違う!
GOOD!GOOD!

ヨハン笑えないな、それくー、効くー
形勢が不利でもニコニコのヨハンくんです。
GOOD!

メガエラ1体で、ヨハンくんを圧倒する。
えー、こんなにも力の差があるの!
今の何?目覚めの運動にもならないわね
冷たいケイちゃんが素敵!
GOOD!GOOD!

落ちたヨハンくんを、アレクト(レナ)がマウントポジションをとってボコボコ。
しかし、あれだけアレクトが黒い液体がドピュドピュと流れダメージ受けたのに、ダメージ残ってなさそ…
GOOD!

ティシス(ティア)の竜巻攻撃。
あっ、OPでみた武器だ。いろんな武器があるな。
ティアたぁ~~~たぁイ!が可愛い!カンフーっぽいかけ声。
GOOD!

そしてメガエラの必殺技。
ジャッチメント・アロー
やっぱり2人一緒に叫ぶのってイイよね。ベタで。
GOOD!GOOD!

そして、ヨハンくんが吹っ飛ぶ。
最後まで顔が歪んでたヨハンくん。クッ、さらばヨハンくん。
モノクロっぽい感じの表現はイイよね。
GOOD!

フルボッコシーンは決まりましたね。
GOOD!GOOD!GOOD!

まとめ

今回も所々気になるところはありましたが、まあよかったのではないでしょうか。
レガリアの見どころとなるアクションが、ガンガンとありましたし、ユイの見せ場もありましたし。

バトルアクションというのは、ある意味特ですね。
細かい所がアレコレ問題があっても、最後にバトルで倒してスッキリして、その問題がなかったことになりますからね。
でも問題は問題なので、やはり作品の印象に大きく影響してきます。
安易にバトルで「終わりよければ全てよし」だけでは、面白い作品になりません。

今回の大きな問題は「イングリットとケイの関係性」ですかね。
それがちゃんと表現されていれば、より強いお話になりました。
過去の記憶の回想で、そういうシーンが描かれていればいいのだけど無かった。
なんかそんなもんだろうなという視聴者が予想できる範囲内の仲だったし。
レガリアは、キャラクターの表現はだいぶ弱いですね。

しかし、リムガルドフォールの回想シーンがありましたが、もしかしてリムガルドフォールの謎はこれでお終いなのかな?
リムガルドフォールとは何だったのか?ヨハンくんは何者なのか?レナとティアがそこにいた理由とかは?謎は後の回にとかれるのかな。
もしやコレでリムガルドフォールの真相は終わりってことは無いよね?

個人的には、ヨハンくんがいなくなったのは残念ですね。
いいキャラクターだったんですが…
イヤイヤ、彼なら復活するでしょう。
僕が死んだと思った?あはは、残念。実は死んだのは僕のコピーなんだ」とか言って、再び表れることでしょう。きっと。

さて残り5話分もありますが、どうなるんでしょうね。
普通にラスボスが登場するのかな。
イヤイヤ、レガリアなら残りの話を全部「お楽しみイベント」をやるんじゃないでしょうか。
戦いは今回で全部終わりで、後はキャッキャウフフのお話で全部埋める。
それだったら伝説に残るアニメとなるのですが。

イヤ違うか。きっと唐突に「学園モノ」になるかもしれない。
レガリアならそれくらいするかも。
ユイが先生で、レナとかティア・サラ、イングリットやレツ、ヨハンくんとかが生徒になってさ、先生と生徒たちの熱い青春ドラマが描かれるんだ。

ちなみにその学園は特別な学園で、特別な才能がある人間だけが入れる学園。
彼らは88期生。ユイもその学園の卒業生で、実は超高校級の「家政婦」なんだ。
レナは超高校級の「ゲーマー」で、ヨハンくんは超高校級の「幸運」の持ち主で、イングリットは超高校級の「王女」で、ティアは超高校級の「体操部」で、サラは超高校級の「マネージャー」で、レツは超高校級の「料理人」という才能を持ってる。

そうそうユイは先生をしながら、裏では仲間と共に学園の不正を捜査してるんだ。
仲間は超高校級の「生徒会長」のティシスくんと、超高校級の「ボクサー」アレクトくん。
彼らも学園関係者。ここだけの秘密だけど、ユイとティシスくんはラブラブ。

あっ、忘れていた!ケイは学年が下で超高校級の「ギャル」。ちょっとおしゃまな女の子。
兄の超高校級の「軍人」のアーベルくんと、89期生の新入生として学園に入ってくる。
ちなみにこの学園には何の才能のない「予備学科」というのがあって、メガエラくんという子がいて、レナとちょっと仲良しなんだ。こいつ!
ケイがたこ焼きをつついたり、ユイが椅子に座ってアニメ鑑賞したり、レナがリアル体験ゲームをしたり。
そんなゆるふわな日常が繰り広ろげられる希望に満ちたお話。
そんなお話だったらイイな!

そんな驚きの展開を期待したいですね。
それでは、また次回お会いしましょう。

出典:Regalia Project/TVアニメ「レガリア The Three Sacred Stars」(GAYO! 2016年10月20日配信)8話

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