S.T.Cの制作探求クラブ

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【感想分析】アニメ『BanG Dream!(バンドリ)』 第3話を視る!

物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を「作り手の視点」の感想を読むことで、作り手としての視点を鍛えるシリーズ。
今回は、アニメ『BanG Dream!(バンドリ)』の第3話「逃げちゃった!」の感想分析をします。

原作などは読んでおらず。また、アニメ『ラブライブ』との比較分析を、軽く入れたりと。
※ネタバレあり

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3話「逃げちゃった!」のあらすじ

昼ご飯を一緒に食べることを交換条件に、有咲から念願のランダムスターを譲り受けることができた香澄は、ライブハウスで見かけた同じクラスのりみをバンドに誘う。 りみは人気ガールズバンド「Glitter*Green」のギターボーカルであるゆりを姉にもち、そんな姉に憧れる少女。しかし、引っ込み思案で姉のように積極的になれないりみは「やっぱり、バンドできない……」と香澄を避けて逃げしまう。

BanG Dream!(バンドリ)公式サイトより引用

感想

その昔、『涼宮ハルヒの憂鬱 2期』という恐ろしいアニメがあった。

何度も何度も同じ夏休みをエンドレスにループ。
そして同じ内容を何度も何度も流し、視聴者の精神を崩壊させる絶望しか残らないアニメ。
当時は、斬新なアイデアだったが、それは諸刃の剣。その後は…

雪がしんしんと降る夜長に、ふとそんなことを思い出した。

オイオイ、バンドリ大丈夫かよ!なんだよコレ!
キラキラかよ!キラキラだよ!キラキラだよな!そしてキラキラかよ!

フー、いったん落ち着こうか。

いやーすごい回だった。
まさか、エンドレスに『きらきら星』が流れることになろうとは。
こんなすごい挑戦的なことをやるとは、なかなかやりますね。
頭の中は、キラキラしか残ってない。一生分のキラキラを聞いた感じ。
牛込りみのキャラクター回だったのに、彼女のことが吹っ飛んでしまったわ。

もちろん、実際のライブでも『きらきら星』をやるんでしょうね。
ファンの人達と一緒に。
ファンの人達は、小さい頃のことを思い出し、あの自分の目にうつるものが全て素敵な時代を思い出し、合唱するのでしょう。もちろん、みんなカスタネット持参で。
なんて、素敵なのかしら。
きっとライブの空には、たくさんのキラキラしたお星様がのぼる。

雪がしんしんと降る夜長に、ふとそんなことを思いましたわ。

分析

さて、技術的なポイントを視ていきましょう。

香澄のうざうざキャラクター

今回も、もちろん香澄の「ウザさパワー」は炸裂していましたね(笑)
牛込りみへのしつこいストーキング行為。
外人と出会った牛込りみの側にいたのも、偶然じゃないくらい怪しいです。

そして、ラストの『きらきら星』のエンドレス。
さすがにここまでやると、ウザさは最高潮ですね。
歌の繰り返し自体がウザいし、香澄のウザさもプラスされ、神クラスのウザさになってきました(笑)

まあ、ここまでやるなら、もうウザくていいような気もしてきます。
もうアニメの評価なんて、どうでもいいと思います。
やるからには、ウザさをとことん追求してほしいですね。
むしろ快感になってくる?

市ヶ谷有咲のキャラクター

香澄のウザさを特に受けるのが有咲、という構図になってきましたね。
引っ掻き回される有咲が、逆に可愛さが出てます。
ラストの『きらきら星』では、羞恥の可愛さがたまりません。

そして、彼女は香澄に対して、「ウザっ」ときちんと言います。
視聴者の気持ちを代弁するキャラクター」でもあります。
代弁キャラクターは大事ですね。
通常は、代弁キャラクターのおかげで少しはウザさが和らぐものなのですが、香澄のウザさは半端ないので、あまり効果ないです。

牛込りみのキャラクター

そして今回の主役は、牛込りみ

気弱で恥ずかしがり屋な、りみです。
今回のメインなので、所々で可愛さが表現されています。
香澄から逃げてバレバレのカーテンの裏に隠れるとか、昼飯でチョココロネの歌をうたってましたね(オリジナル?)。

そしてお姉さんに、お土産にサーターアンダギーチョコ味をねだったり、チョココロネを食べたり、チョコ好きアピールもこっそりしてます。

しかし、ボッチ飯をしていましたが、メンバーはみんなボッチなんでしょうか?
それとも、ただ香澄から逃げてた?怖いからね…

グリグリが遅れてる

修学旅行にいっているグリグリが、交通機関の遅れでライブにできることができなくなる。
それによって緊張感が増し、バンド出演者の人達がフォローしたり、香澄たちのライブへと繋がっていきます。

しかし、無理やりな緊張感の演出という感じがしました。
グリグリが「そのライブに絶対にでなければいけない!」という説得力がないので、だいぶ弱い話となってます。その理由がまったく語られていないですからね。
そのため、香澄たちが出るための強引な話の流れになっていて、不味いです(いつもの強引ですが)。
また、牛込りみが勇気を出すきっかけとしては、弱さを感じてしまいます。

例えば、「グリグリのりみの姉と親しいファンの一人が引っ越しすることになり、ライブをみることを約束してた」とか、そういった事情があれば説得力が増し、お話が強くなりました。

その他にも気になったのは、グリグリを間に合わせようと他の主演バンドが「みんな優しくフォローした」ところ。そうなるとグリグリだけが強くピックアップされる形となり、他の出演バンドがモブのような弱い印象になりました。
まあ、アニメ上ではグリグリ以外のバンドはそんな活躍しないのかもしれませんが、ファンタジー感が強くなり、リアリティが弱くなりました。

例えば、グリグリをライバル視しているバンドが、間に合わないグリグリに対し、少し否定的なことを言ったりするとリアリティ増しますし、世界観も広がったんですが。まあ、「やさしい世界」という方向性なら、それはそれでいいのですが。観客もやさしかったし(笑)

香澄たちがステージにあがる

グリグリを間に合わせるために香澄がステージにたちますが、「えっ?」って思いました。

厳しそうなオーナーが1話で、「ステージにあがれるのはオーディションに合格した奴らだけだ」と言っていました。
でも、香澄たちがあがっているのを見ても知らんぷりと。
お遊びでステージにあがれる」という感じにもなって、ステージにあがる厳しさや神聖さみたいなものは、まったくなくなりました。
リアルでも、ステージにあがるのは結構厳しいんじゃなかったんですかね?
まあ、そういう方向性なら、それはそれでよいのですが。

あとは、香澄がステージにあがろうとした「動機」がボンヤリしているので、お話も弱くなります。
ただの人助け好き少女になっています。
または、「ただ自分がステージにあがりたかったから」と視聴者に受け取られる危険もあります。
香澄は「強引」なので、特に自己中心ともとらえられがちになりますから。

例えば、グリグリのライブに対する想いがあって、そのためにステージにあがったことを、ライブ後にでも軽く説明があってもよかったです。

前の方の回でもそうですが、香澄は行動の動機がボンヤリしているせいで、キャラクターがボンヤリしてますね。

香澄たちがライブをする

エンドレスの『きらきら星』のライブ。

よい工夫どころを見ていきます。
まずは、香澄が普通に歌います。そして、有咲を呼び寄せてカスタネット。
次に有咲のコーラスと。で、りみのベースがきて、ラストはグリグリと一緒にと。
一応、繰り返しの歌ですが、単調にならないように工夫をしています。
なんだかんだ、ラストの『きらきら星』はよかったんですけどね。
それでも、ダメージは酷いですが(笑)

それと、今回は「牛込りみのキャラクター回」だったのですが、『きらきら星』のインパクトが強すぎて、りみが食われてしまいました。りみが勇気を出してステージにあがる感じが、とても小さいシーンとなっています。シーンの強さのバランスが、とても悪い展開となりましたね…

あと細かいところですが、想像していたより牛込りみのベースの音が地味だったので、余計りみのインパクトが弱かったです。りみの見せ場が、しょぼーんでした。せっかく「楽器そのものの良さ」もみせれる場面だったのに。

この『きらきら星』の繰り返しが不評をかっていたりしますが、実は問題はそこだけじゃなく、その他のキャラクターやストーリーにある問題が、ラストのライブのイメージを悪く押し進めているところがあると思います。お話というのは「全体で一つ」ですから。そこが物語の奥深いところでもありますが。

しかし、このライブシーンは少し修正するだけで、自然になります。
特に問題なのは、「続けて繰り返し『きらきら星』を流している」という点。
なので、途中に間(ま)を入れると繰り返しが気にならなくなります。

流れとしては、香澄と有咲が歌った後に、歌の音を小さくして牛込りみの視点になればいいです。で、横で見てるりみが、前に歩こうとする(軽く勇気を出そうとした表現)。しかしそこで観客から「なんだこれ。アハハハハ」みたいなセリフ。

それを聞いたりみが昔の嫌な記憶を思い出し、回想シーン。
まあ、小学校時代の自己紹介で失敗したようなシーンでもいいですかね。上手く喋れないりみに対し、同級生の男子が「おい、どうした。アハハハ」とか笑われる。で、現実に戻り、香澄達を見なかったことにしようとして一歩下がり、逃げようとする。

その瞬間、前に香澄に入れた「よい言葉」を思い出す(前フリで入れておく)。
で、りみはどこかへ去る(ここで視聴者は、りみは逃げたように思う。でも、ただベース取りにいっただけ)。

そして、香澄視点に戻り、りみがベースを持ちステージに登場(軽い引っくり返し)。震える手で機械にコードをさそうとするが、上手く入らない。その手に、香澄の手がのり(仲間表現)、りみが香澄の顔をみる。香澄にっこり。りみ決意の表情。コードはささり、そして格好良く強くベースがなり、りみとのライブ。そしてラストはグリグリとライブと。

これなら自然で繰り返しが気にならないし、キャラクターの心情も強くでる。
「よい意味での」繰り返しとなったと思います。

構成

お話の前半は、「牛込りみが理由をなかなか言わない」という流れなのですが、少ししつこい感じがしますね。まあ、何かしら「しつこい」のがバンドリの特徴ですけど(笑)前回は、しつこい有咲の家通いでしたね。

秘密にするほどのたいした理由でもないのですから、さっさとばらして、もっと牛込りみの心情が感じられるシーンでも描けばよかったと思います。また、ただの内気でなく、より内気になった背景とかあったらね。

また、前回もしつこい構成なので、同じパターンに感じられよくないです。
そして、ラストはしつこい『きらきら星』なのですから、前半でもしつこいのはちょっと…

あと気になったのは、このガールズバンドの聖地でライブをしたことですかね。
当初、ここでライブをするのが最終目標になるのかな?と思っていたのですが、あっさりライブとなりました(まあ、ライブとはいえませんけど)。もし、クライマックスはここでライブしてお終いとなるなら、目標のレベルが下がってしまったので、全体としての印象が弱くなると思います。
うーむ、どうなることやら…

まとめ

さてさてさて、3話となって盛り上がってきました!

ちなみに、この【感想分析】。
実はバンドリをとりあげるつもりはなかったのですが、3話までみて「よし!書こう!」と思いました。
それほど、私の中では盛り上がってきました(笑)

そういえば、ラブライブも3話でライブしてましたね。
アイドルと違ってバンドとなると、そう簡単にライブとならないのがキツイかな。
しかし、ラブライブ方式でいうと、あっさり演奏できるようになるかも。
だって見せ場の演奏シーン(CDも)をみせないと、意味ないですからね。
「強引」に演奏できる状態になるんだろうな~大丈夫かな?

さて次回は、どんなことをして驚かせてくれるのでしょうか。
きっと、とんでもないものが出てくるはずです。
ギターからキラキラルが発生して、プリキュアとコラボするかも。なんて(笑)

よーし!この調子で、4期までレッツラゴー!

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【作品分析(全話)】
1話「出会っちゃった!」2話「やっちゃった!」3話「逃げちゃった!」4話「怒っちゃった!」5話「ドキドキしちゃった!」6話「作っちゃった!」7話「ケンカしちゃった!」8話「走っちゃった!」特BanG!「3rd LIVE」9話「バイトしちゃった!」10話「驚いちゃった!」11話「歌えなくなっちゃった!」12話「キラキラしちゃった!?」第13話「歌っちゃった!」(最終回)総括
【作品分析(1テーマ)】
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出典:BanG Dream! Project/アニメ『BanG Dream!(バンドリ)』(BS11 2017年2月7日放送)第3話