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S.T.Cの制作探求クラブ

創作の探求ブログ。主に「絵を描く」「物語を作る」について研究してわかった役立つ情報を発信。また日常についても少々

【感想分析】アニメ『BanG Dream!(バンドリ)』 第7話を視る!

物語を作る上で、読み解く力「分析力」が必要となります。
作品を「作り手の視点」の感想を読むことで、作り手としての視点を鍛えるシリーズ。
今回は、アニメ『BanG Dream!(バンドリ)』の第7話「ケンカしちゃった!」の感想分析をします。
原作などは読んでおらず。また、アニメ『ラブライブ』との比較分析を、軽く入れたりと。
※ネタバレあり

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7話「ケンカしちゃった!」あらすじ

文化祭ライブまであと3日。無事に曲が完成するも、ドラムがいないことに香澄は少し不服気味。そんなとき、楽器屋で「グリグリ」のメンバーであるリィとひなこ、そして中学の時に沙綾と一緒にバンドをしていたナツキとばったり出会う。沙綾が何かしらの事情でバンドを辞めてしまったことをナツキから明かされ、「一緒にバンドをやろう」と持ちかける香澄だったが……。

BanG Dream!(バンドリ)公式サイトより引用

感想

さて、今回は「沙綾ゲット回の中盤」。

沙綾がバントやってたことがバレ、香澄がバンド勧誘してケンカしちゃったと。
まあ、ケンカではないですけど。

今までやってきた中で一番真面目な回でした。
なので、普通に良かった回だと思います。迫真の演技でした。

もっと真面目なとこを、前の方の回でも入れてればいいのですがね。
ここで真面目というのは、「感情のやり取り」のこと。
キャラクター同士が真剣にぶつかりあう感じがあまりなかったですから。
今までは、なんともフワッとして、フワッと終わるみたいな流れ。

とはいっても、今回のお話が手放しに良かったとはいえないですが。
いろいろとツッコミどころはあります。

今回メインのケンカするシーンですが、シーン自体はよいと思います。
セリフもよかったと思います。作画はちょっとアレですが。
ただ、それを香澄がしゃべっていることに違和感を感じてしまうのが残念。
今まで積み上げてきたキャラクターのせいで、説得力が弱く感じてしまう。

また、次シーンの下の階に降りてのメンバーでの会話。
なんだかんだ明日の文化祭ライブへ沙綾が強制的に出ることにさせられる。
これはさすがに強引でしょう。
そもそも沙綾が文化祭ライブにでる意味がわからない。
いい話っぽくまとめてるようで誤魔化されそうですが、イヤイヤといいたい。

バンドリ作品の全体の大きな問題の1つとして「説得力が弱い」という点ですね。
いろんなところで強引にすすめてるのが気になります。
そして今回も、結局はその問題が出てます。
もっと丁寧にやってほしいところ。漫画版は上手くやってるのにな…

ところで、今回はヤバいキャラクターが登場しましたね。
グリグリのメンバーの一人、二十騎ひなこ(名字も中二病みたいだな)。
だいぶ爆発したキャラクターでした(笑)
ヤバいです。有咲もいってましたがヤバいです。だいぶヤバい面白さです。
みんなが一瞬で好きになるヤバさがありますね。
それに対する鵜沢リィのツッコミもテンポよく厳しくて、いい塩梅。

グリグリのメンバーの濃さは尋常じゃないです。
逆にこのメンバーが主役でも不思議じゃないくらい。
なので正直、大丈夫かな?と心配になりました。
今後、彼女達の出番が多いと、下手をすると香澄たちが喰われてしまうかもしれません。
それぐらい強いキャラクター達です。
プロジェクトとしては、このメンバーの外伝とかも狙ってるのかな?

そういった意味でも、ヤバいキャラクターでした。

分析

それでは、技術的なポイントを視ていきます。

ギャグ

バンドリは、会話のやり取りからのギャグは面白いです。ウリの一つですね。

ステージで「阿修羅観音様ならできるかも」「香澄観音には無理だろ」。
有咲がパピコをりみに半分あげ「有咲、半分ちょうだい」「私も」「なくなるだろーが」。
など、テンポのいいギャグですね。
そして、今回は超強烈な二十騎ひなこですからね(笑)

日常ギャグアニメだったら良かったんじゃ…と思いたくなります。

ストーリー構成

今回は、沙綾の過去を詳しく説明と、香澄にバレてケンカというお話が中心。
あと細かいところで、文化祭のクラスの出し物が完成すると。

全体として、前回からの沙綾のお話は、なんともダラダラした冗長な感じ
沙綾の日常シーンとか、沙綾の過去シーンとか、文化祭の日常シーンが多めなのかな。
メインのお話があまり進まず、補足のお話ばかり。
もっとシュ!とまとめられたと思うのですが。

そして今回も「バンド感」が薄め。
特に「練習しているシーン」がまったくなく、だいぶゆるい印象に。
文化祭のライブに向けた熱い行動があるからこそ、沙綾に対する説得なども厚みを増したりする。
また、香澄たちは熱く行動している中、それを悲しげに見ている沙綾という対比も生まれたりするのですが。
次回にライブやって一番盛り上がるのだろうけど、そこへの過程はきちんと積み上げないと。

どっちかというとクラスの出し物の方が熱く盛り上がってるからな…
これがまたマイナスな対比となっている。

また、沙綾が「音楽をしたい!」と少しでも思わせるシーンが欲しかった。
昔はバンド活動が好きだったかもしれないが、今もその情熱を持ち続けてるかはわからないところ。
そのへんは視聴者にわかりやすく伝えてほしい。
ケンカで「嫌いになった?」と問われ反応するところはありますが、もっと日常的なシーンでそういうところがあると説得力が増しました。
何気なく鼻歌でリズムきざんでしまうとかでもいいのだけど。

やはり文化祭のクラスの出し物が無駄に目立ってますからね。
次回、それがスゴイ生きるシーンがあれば意味もあるのですけど…

母が寝込むシーン

沙綾の母さんがガクっとなり、軽く寝込むシーンはやり過ぎですね。
現実問題」感が強く重くなりました。

ケンカの家庭事情説明の印象も無駄に重くなりますし、もしこの後に沙綾が加入しバンド成立しても、視聴者には遺恨が残ります。
普通にバンド練習してると、家のこと放っておいて大丈夫なの?変な心配が。
やるなら以前に大病で入院したけど、今は回復して健康状態にしてほしかったな。

リアリティを出すのはいいのですが、リアルになるとダメですね。

香澄と沙綾のケンカ

今回のお話のメイン、ケンカのシーン。
普通に見てれば良いシーンなのだけど、引っかかりを覚えてしまうのがバンドリ。
感想でものべましたが、やはりポイントは「説得力」ですね。

まず、なぜ二十騎ひなこが香澄たちに沙綾をすすめたということ。
事情があってバンドを辞めた人間をすすめるのは違和感。
しかも、今回ほとんど始めて登場したキャラクターなのに。
なにか理由があったとしても、ちょっと強引。

沙綾が昔バンドやっていたことを聞いた香澄。その後の香澄の行動
なんですぐ沙綾のところに行かないのだろう?
超積極的な香澄なら行くんじゃないかな?
なのに、なんがボケーと沙綾と普通に次の日クラスの出し物完成させて、夕方になってやっと沙綾のところに向かうという。
なんかアレ?と思いましたね。
香澄が何か思うことがあって行動せずに考えていたというなら、そういうシーンがほしいところ。

そして、沙綾の家に行き話をする。
なっちゃん、心配してたよ?」といった海野夏希が心配してる話の後に、「やろ!」と。
アレ?香澄は何しにきたの?
夏希と沙綾のこじれた仲をとりもつためにやってきたの?
沙綾が心配で、バンドを辞めた事情を聞きにきたの?
それとも、ドラム担当が欲しくて沙綾をバンドに誘いにきたの?
香澄の目的がボヤッとする。

有咲の家に通ってる時と同じような感じだな…
ギター目的なのか、有咲目的なのか意味不明で、妙にギター目的と感じるシーンに。
悪くいうと、自分の都合で沙綾を誘いに来ただけともとれてしまう。

また元のバンドに戻るのが筋じゃね?という疑問もおこる。
沙綾が楽しそうにしてたのは、前のバンドでのことなのだから。沙綾と夏希がどのくらいの友情レベルか知らないが、もし深い友情なら夏希も沙綾とやりたいと思ってるかもしれないし。
そんなマギレをおこすので夏希と話してる時に、元のバンドには既にドラムいるとか、もし沙綾がやるなら誘ってあげて的な表現がほしかった。

帰り遅くなるの嫌なんだ」といい家の事情を説明する沙綾。
一緒にやろ!お店忙しかったら手伝う!じゅんじゅん達とも一緒に遊ぶ!宿題も見る!放課後だめなら、昼休みにやろう!」と手を差し出す香澄。
もし、沙綾が仲間になっても現実的な問題があるので、単純にバンド練習どうするの?という疑問。
後で父や兄弟がフォローする形になって濁してこの問題クリアにするのか?無かったことにして物語進めるのか?はたまた奇跡みたいに母が丈夫になるとか?うーん、心配だな。
現実が引っかかると物語にならないしな。

香澄にはわかんない!ライブめちゃくちゃにして、みんな気遣って!自分の事より私の事ばっか!それで楽しいの!ナツもマユもフミカも、ホントに楽しいの!私だけ楽しんでいいの? いいわけないじゃん!
確かに香澄にはわからないな。
香澄は「自分中心に突っ走るタイプ」で、沙綾は「他人中心に周りに気をつかうタイプ」。
この対比があるからこのシーンは強くなっている。そこは良い点。

そして、一番大事な最後の決めのセリフ。
出来る!何でも独りで決めちゃうのズルい!ズルい、ズルい!一緒に…考えさせてよ…
これがね…香澄のキャラクターだと決まらない…
セリフだけみると良いセリフなのだけど。
今まで香澄がみんなと一緒に考えるイメージではなく、自分一人だけの考えて突っ走っているイメージしかないからな。人の話聞いてないし、周りのこと見てないし、わがまま強い感じがするし。
そのイメージが邪魔して、このセリフがあれ?と思ってしまう。

今までの回で「突っ走るけど相手のことも気遣っている」というシーンを積み上げたキャラクターなら説得力があるのだけど、そうじゃないから困る。そういうところを見せれる、ポイントとなるシーンがいくつもあったのにやれてない。漫画版はやれてるけど。
この回の話が悪いわけじゃなく、今までの積み上げてきたものが結局こういうところに影響がでてくる。
そこが残念なところ。

で、妹が泣いて終わると。
終わりとしは、妹の登場は良い形ですね。

ケンカした後に下の階へ

下にいくと、有咲達3人がいると。
ジュンは怖がってパン屋へ逃げたと。
あれ?じゃあ妹は3人の目の前でケンカの声に怯えていたの?フォローもなく?
といった細かい疑問が…

で、一人一人沙綾を誘い、明日の文化祭のライブに出ろよ的な誘い。
香澄「待ってるから!」と。
オイオイオイオイ、何の練習もしてないのにイキナリのライブかよ!
バンド仲間にするを飛び越えてライブかよ!人の都合考えてねー!
一緒に考えさせてよ…と言いつつ、勝手に決めてるじゃねーか!ズルい、ズルい、ズルい!(笑)

あまりの強引さにビックリ。説得力が…
その1日でなんとかなる感じは、ある意味バンドを侮辱してるところがあるのも不味いですね。
また、なんで文化祭ライブなのかという理由がないので説得力が薄い。都合がよすぎ。
文化祭ライブを沙綾と一緒に作りあげてきたならわかるけど、弱いし。
一緒に作ったのは「クラスの出し物」だし…
沙綾編は3話分も余裕があるだから、そういう大事なところは丁寧にお話を考えようよ。
この辺は、1話の無理やりライブハウスへいったくだりを思い出すな…

まあ、次回の文化祭ライブで沙綾はドラム担当じゃなく、「歌担当」ならいいけどね。
前回に「歌だけでも一緒にうたおう」と言ってたし。
それでもイキナリだから、歌うのも大変だけど。しかも歌詞は変更だし(笑)
そしてガッツリ3Dライブでなく、ちょっと拙いライブなら許せるけど。
でも、さすがにこの辺で3Dライブはやるのだろうな…

香澄の歌詞の書き直し

涙ぐみながら香澄が前の歌詞を消して、書き直します。

それはそれでいいのだけど、学校の掃除してる時に「この前沙綾と考えた歌詞、いい感じにできたよ」と言っていました。
これって一緒に作ったという意味なのか?それとも、歌詞をどう考えたらいいかを一緒に考えたという意味なのか?
たぶん、歌詞をどう考えたらいいかを一緒に考えたという意味だと思うけど、なんか勘違いしそうだな。

私は始めに聞いて「あれ?一緒に作ったんだ。前回のシーンの後に一緒に作った?」と思ってしまいました。
「一緒に作った」という意味にとらえたら、それはそれは沙綾との共同作業による大事な歌詞になってしまうので、それを消して書き直すのは違和感を感じることになります。

細かいことだけど、大事なシーンにからむことなので。
変なマギレを起こすセリフは不味いです。
「この前沙綾からアドバイスもらった歌詞~」だったら明確。

テーマの強調

今回の話は沙綾の「一人で考えてしまう」というテーマが強く表現されていました。

沙綾の母が一人で洗濯物を干してて「一人でやらないって約束!」怒る沙綾。
洗濯物をたたんでいる時に母が「なんでも一人で考えちゃダメ」と。
香澄たちの会話で海野夏希が「一人で悩んで、一人で決めちゃって、何もいってくれなくて」と。
で、ケンカのラストで「一緒に考えさせて…」と。

繰り返すことでテーマを強調してますね。

作画問題

今回は始めの方で作画が良い感じに戻っている気がしましたが、やはりチラチラと作画がイマイチになってますね。
大事なケンカシーンのところだけは、もっと頑張ってほしかったな。
沙綾の部屋着もダサめだし…

まとめ

といった感じで、細かくみると全体としてもっと説得力が欲しいところです。

でも、今回のような話の場合、強い感情のシーンの印象が強くて、一般の視聴者の方は細かい問題を忘れちゃいますけどね。誤魔化しとはいいませんが、物語はそういう勢いで進めれるところもありますし。
ですので、技術はいまいちでもヒットする作品はいくらでもありますし。

次回は、沙綾編のラストですかね。
公式もすごいアピールしてるので、バンドリのキモとなる回なのでしょう。
ついに3Dライブもやると思うし。バンドリの今後を担う大事な回、勝負回です。

いろいろと問題をあげてますが、終わりよければ全て良しですから、ここが決まればいろんな問題がだいぶチャラになるかもしれません。強い感動を期待したいですね。
例の曲もあるので、普通に良い回になると思いますけど。

う~ん、でも明日ライブという厳しい状況となっているので、上手く決まってもご都合感が残って引っかかるだろうしな…
いや、普通の展開じゃなく、意外性のある展開かもしれないし。
沙綾が加入するけど、ライブは失敗。勝負に勝って試合に負ける展開とか。それなら。

または、超ウルトラCとしてギャグ展開もあるな。
沙綾はただのMじゃなく、超ドMだったというオチ。
みんな帰った後の沙綾「そんなの無理よ…無理よ…無理…むふぅぅぅぅぅぅぅヤバい展開キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!そんな明日いきなりライブなんて、なんてご褒美なのよ!カスミすぅぅぅぅぅきぃぃぃぃぃぃ!!!」とか。『このすば』の変態女剣士かよ!(笑)

まあ、冗談はともかく。バンドリの明日をかけた次回!
楽しみにまちましょう。それでは、また。

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【感想分析】
1話「出会っちゃった!」2話「やっちゃった!」3話「逃げちゃった!」4話「怒っちゃった!」5話「ドキドキしちゃった!」6話「作っちゃった!」7話「ケンカしちゃった!」8話「走っちゃった!」特BanG!「3rd LIVE」9話「バイトしちゃった!」10話「驚いちゃった!」11話「歌えなくなっちゃった!」12話「キラキラしちゃった!?」第13話「歌っちゃった!」(最終回)総括
【分析】
バンドリのアニメ版(1話)と漫画版の比較バンドリのアニメ版(2話)と漫画版の比較
バンドリのアニメ版と小説版の比較
バンドリの放送版(3話)とパッケージリテイク版の比較
Amazon「BanG Dream!(バンドリ)」特集ページ

出典:BanG Dream! Project/アニメ『BanG Dream!(バンドリ)』(AbemaTV 2017年3月4日放送)第7話